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ホーム花ごころメディア旬の園芸レッスン飾って楽しい、みのって嬉しい。「ミカンの鉢植え」の育て方。
旬の園芸レッスン
2014.10.02

飾って楽しい、みのって嬉しい。「ミカンの鉢植え」の育て方。

花ごころ 旬の園芸レッスン68/飾って楽しい、みのって嬉しい。「ミカンの鉢植え」の育て方。

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実を付けるには、剪定はどうする?摘果や施肥は?…など、果樹というと何かと難しく考えがち。でも、ウェルカムフルーツ苗は、あくまでも<気軽に楽しむ>のが一番!カンダシトラスファームの神田さんのアドバイスとともに、果樹栽培の基本をざっくりとご紹介します。

栽培カレンダー/ウンシュウミカン

栽培カレンダー/ウンシュウミカン

苗の入手|ウェルカムフルーツ苗で、手軽にスタート!

ミカン 素掘り苗とウェルカムフルーツ苗との違い「桃栗3年柿8年…柚子の大馬鹿18年」と言うように、タネから育てる と長い年月を要する果樹。苗から育てる場合は、秋と春に出回る「素掘り苗」が一般的ですが、収穫は2年目以降になります。そこでオススメするのが、そのま ま飾れて、すぐに収穫できる実付きの鉢植え=命名ウェルカムフルーツ苗!『カンダシトラスファーム』では、7号鉢のウェルカムフルーツ苗を生産し、育てや すさで好評を得ています。「幼木から、実を付けられる大人の木になるまで、しっかりと育て上げてから出荷しています。生長段階の難しい管理は、私たちが全 て行っているので、ウェルカムフルーツ苗なら誰でも気軽に楽しんでいただけます」と神田さん。なるほど!鉢植えだけに樹自体は小さいけれど、もう立派な大 人の株。だから鉢花を育てるような感覚で、気軽に楽しめるんですね。

 

剪 定|まずは、花芽と葉芽の付き方を知る

柑橘類は、花芽の付き方に特徴があります。せっかくできた花芽を切ってしまった!なんてことにならないよう、適切な剪定を行うためにも花芽と葉芽の付き方を知っておきましょう。

【花芽のつき方】

ミカン 花芽のつき方

 

【剪定の法則】
ミカンの新芽が出るのは4月下旬頃からですが、剪定はその前に終わらせましょう(適期は3月上旬頃)。柑橘類は前年の実を付けている秋から冬の間に、見た目にはわからないけれど、翌年の花芽を形成しています。だから、剪定はこの花芽を切らないことが大事。でも、これが最初はなかなか難しい!そこで、鉢植えの場合の<剪定の法則>をいくつか紹介しましょう。

① 鉢植えの場合、切り過ぎない
小さく育てたいからと、切り過ぎると、かえって芽を吹いて大きくなる。

② 実を付けた枝は切ってもOK!
実を付けた枝には、翌年花芽は付かないので、1/3程度を切る。逆に実を付けなかった枝は、翌年花芽が付くので、できるだけ残す。

③ 徒長枝(暴れ枝)は枝の根元で切る
春から夏に真っすぐ上に向かって伸びる枝(徒長枝)には、実が付かないうえ、たくさんの栄養を吸収するので、つけ根から切り落とす。
④ 枯れ枝や混んだ枝もカット
枯れた枝をつけ根から切り取る。同じ場所から多数枝分かれしているような場合も、3本ぐらい残してカットする。樹の中まで光が入るぐらいになればOK!

⑤ 枝の伸び方で剪定の位置を決める
枝が伸びるのは、最多で春・夏・秋の3回。但し、春枝だけの1回だったり、春枝と夏枝の2回だったり、全ての枝が3回伸びるわけではない。

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[Pro's Eye]

たとえ剪定に失敗したからって、果実がならないことはあっても、樹が枯れてしまうわけではありません。また、今年果実がならなかったからと言って、その後もずっと果実がならないわけではありません。特に、鉢植えの場合、枝数も少ないので、何回か剪定を行えば、すぐにコツがつかめると思います。あまりナーバスにならず、樹形を美しく整えるぐらいの気持ちで行ってみましょう。

 

 

摘  果|毎年実らせるなら、1枝に1〜2個!

ミカン 摘果

実を多く付けると株に負担がかかり、翌年は花芽が付きにくくなるため、柑橘類は <隔年結果>しやすい性質。隔年結果を防ぐために、幼い果実を摘み取る「摘果」を行いましょう。摘果の目安は、1枝に残す果実は2個程度。確実に来年も実らせたいなら1枝1個だけ残しても良いでしょう。摘果の時期は、8月中旬から9月一杯までに済ませます。

 

[Pro's Eye]

ウンシュウミカンの摘果の目安は、葉20〜25枚で果実1個というように、果樹の摘果では、1個の果実を作るために、何枚の葉を必要とするかを表す「葉果 比」というのが、園芸書などにもよく書かれています。でも、枝数も葉数も少ない鉢植えの場合、葉果比は目安になりません。1枝に1〜2個残すと覚えておき ましょう。

 

収  穫|てっぺんまで色づいたらいよいよ!

基本的に果頂部(ヘタの反対側)が、橙色に着色したら適宜収穫します。ウンシュウミカンの場合、早生品種で10月頃から始まり、晩生品種は12月頃まで収穫が続きます。ミカンの果実は、樹に長くならせておくほど甘みが増し、酸味が減って美味しくなりますが、遅過ぎると株が消耗して翌年の花芽が付きにくくなります。翌年の花芽は1〜2月に盛んに分化するので、12月中には収穫を済ませましょう。


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