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みんなの花咲ライフ
2013.12.01

みんなに聞いた『宿根草との付き合い方』

ttl02一度植え付ければ長いお付き合いになる宿根草。長く楽しむために、みなさんはどんな作業を行っているのでしょうか?

プリント

宿根草の魅力って?

woman「手入れを少々さぼりがちでも、毎年けなげに咲いてくれる宿根草は庭に欠かせません。地植えのクリスマスローズは大きい株になると本当に強くて、放置していても毎年綺麗にたくさんの花をつけてくれます」(愛知県/あるちゃん様)
woman「年々、庭の管理が大変になってきているのを感じるので、少しづつ宿根草を増やしています」(千葉県/Reiko様)
woman「放置しても丈夫なものも多くあるので、もう代々10年以上、一緒に生活している子もいて、愛着が湧きます。増えたら株分けして、お友達に配っているので、兄弟があちこちに増えています!」(愛知県/ローズ・オプティミスト様)

hanagokoro一年草のように毎年植え付けなくても、時期になれば花を咲かせてくれるのが宿根草の最大の魅力ですよね。庭に宿根草を取り入れることで、季節感とともに、ナチュラルな表情が生まれます。ヨーロッパでは、宿根草を上手に取り入れたナチュラルガーデンをよく見かけます。植物本来のリズムで花を咲かせ、生長してくれるので、ちょっぴり手抜き栽培しても大丈夫。さすが!みなさんよくわかっていらっしゃいますね。また、どんどん殖えて、スペースが次第に充実していくのも楽しみ。宿根草の生長とともに、庭自体が育っていくような感覚なんですよね。

2〜3年に一度は株分けを

illu01woman「ミント系のハーブを直植えにしたら地下茎で増えまくり、あらゆる宿根草を侵略して困っています。ワイヤープランツも寄せ植えには可愛いけれど、直に降りてそこら中を征服しています。これにも困っています。アジュカは可愛く、いっぱい増えても遠慮しながら増えるのでとってもいい子です」(三重県/マリコロリン様)
woman「宿根草がたくさんあるので面倒で株分けしないでいたら貴重なクリスマスローズや二色咲きのシャクヤクなどを枯死させてしまった…」(北海道/テルリン様)
woman「ミント、ワイヤープランツなどのよく茂る宿根草。どんどん増えるので最初のうちは喜んでいましたが、物には限度が…伸ばし放題にした結果手におえなくなり、結局抜いてしまいました(^^;)」(大阪府/くろたん様)

hanagokoro自然に殖えて、庭に野趣溢れる風景を生んでくれる宿根草ですが、放っておくと、中心部が枯れてきたり、他の植物のスペースにまで侵入し、野趣どころか野生化(!)して手に負えなくなってしまいます。こうならないためには、2〜3年に一度は株分けをして、株を更新・整理して、庭を美しく保つようにしましょう。株分けしたら1つは元の場所に植え戻し、他の株は別の場所に植えたり、鉢植えにしてストックしたり、お友達にプレゼントしてもいいですね。また、ミントやスズラン、ユキノシタなど、特に殖えやすい宿根草もあります。地下茎や地面を這う茎を四方に広げて、他の植物の縄張りまで奪ってしまいます。殖え過ぎたと感じたら、根切りをしたり茎を整理して、縄張りを制限するようにしましょう。株分けの時期は、植物によって異なりますが、主に早春。植物に合った株分け方法で行いましょう。

最低限のお手入れで、花付きUP

woman「花がら摘みなど手間暇かけて育てています」(大阪府/中井ユカ様)
woman「切り戻しをしてあげることによって大株になり、たくさんお花を咲かせてくれます!」(大阪府/麻呂まろん様)
woman「宿根草への肥料のやり方を知りたい。いっぱいあげたほうが良いのか。肥料のタイミングとか」(千葉県/coba様)

hanagokoroあまり手間が掛からない宿根草ですが、一度植えたら何もしなくてもいいというわけではありません。最低限の管理をしないと、ナチュラルガーデンどころか、単にボサボサの荒れた庭(!)になりかねません。まず、花を咲かせる宿根草は、花後の花がら摘みを行いましょう。花がらをそのままにしておくと、タネができて株の体力が消耗してしまいます。また、宿根草の多くはそれほど肥料食いではありませんが、花後はお礼肥を与えます。さらに、落葉タイプの宿根草は、冬に枯れたら根元までバッサリと切り戻しましょう。冬に葉や茎が残っていると、根の養分が取られ、寒風にさらされて水分も奪われ、株が弱ってしまいます。「花がら摘み」「花後のお礼肥」「冬の切り戻し」—この3つの作業を行うか行わないかで、来年の花付きがグンと変わりますよ。

地上部がなくても忘れないで!

illu02man「冬に葉がなくなったのでつい捨ててしまった」(愛知県/中川富士彦様)
man「冬の間地上部が無いので鉢植えなどは水やりを忘れがちになる」(滋賀県/たかぼう様)
woman「葉が枯れて無くなってしまうので、他の植物を植えてしまってプランターが葉っぱだらけになってしまった」(愛知県/くみ様)

hanagokoroクリスマスローズやツワブキなど常緑性のものもありますが、宿根草のほとんどは落葉性です。宿根草は自分が苦手なシーズンを落葉して休眠して過ごすため、地上部はほとんどない状態。ついつい存在を忘れがちです。だからと言って何もしなくてもいいわけではありません。植物はしっかりと生きています。2〜3年に一度は、株分けや間引きをして株を充実させましょう。また、鉢植えの場合は、“たかぼう様”のように水やりを忘れてしまうこともありますよね。休眠状態の時はそれほど水を必要としませんが、まったく与えないのでは枯れてしまうことも…。また、“くみ様”のように、寂しいから他の植物を植えてしまうこともありますよね。鉢植えの場合も庭植えの場合も同じですが、地上部がほとんどなくなる落葉性の宿根草を植える時は、寂しくならないようにスペースのあきを考えて植えることが大切ですよね。

夏に消えてしまう宿根草も!?

woman「露地植えはあまり水やりの心配はないけれど、鉢植えは水のやり過ぎで根腐れを起こしたり、やり忘れると萎れたり、ちょっと手間がかかる。特に今年の夏は猛暑で、育てやすいはずのクリスマスローズを葉が大きいので水が根元にかかってなくて枯れ、水やりし過ぎて20鉢以上枯れてしまった。残念です。
今年は例年になく猛暑で、鉢・ポット植えのクリスマスローズを20以上枯らしてしまった。自分で交配して育てた苗は結構元気ですが、どういうわけか購入した高価な苗は、かなり注意して育てていても、1~3年内には枯れてしまいます。なぜでしょうか??」(北海道/noppo様)
woman「蒸れて無くなったものがある。ホトトギスは毎年きれいに咲いてくれる」(北海道/渡辺厚子様)
woman「夏に消えてしまう物が多いです」(大阪府/中井ユカ様)

hanagokoro宿根草は、夏比較的涼しく、湿度の低い地域から入ってきたものが多いので、高温多湿の日本の夏が苦手なものも多いんです。特に今年のように何日も猛暑が続くと、枯れてしまうものも…。クリスマスローズ、ゼラニウム、プリムラなどは、特に夏に注意が必要です。夏場はすだれなどで日陰を作ってあげたり、鉢植えなら風通しの良い日陰に移動させたり、マルチングをするなど、涼しい環境を作ってあげましょう。また、今回のアンケートでも人気だったクリスマスローズですが、過湿になると株が傷むので、鉢植えの場合は水はけの良い土に植え、春から夏は雨が当たらない場所に移動させるのがオススメです。“noppo様”はご自分で交配した株は元気なのに、購入した株は数年で枯れてしまうということですが…確かに愛好家の間でも「なぜか枯れてしまう」と言われているようで、原因はよくわかっていませんが、希少なダブル咲きの品種に見られる傾向のようです。

慎重な植物選びで、長いお付き合いを

illu04woman「白のオダマキが好きで育てていますが、2〜3年しかもたないことを知らなくて、一度枯れてなくなり悲しんでいました。でも後から、しまっておいた種が出てきて、今は種から育てたオダマキが元気に育っています。それ以降、宿根草といえども油断せずに育てています」(大阪府/りらたま様)
woman「ガザニアは虫なのか鳥なのかわかりませんが、好物らしく咲くはしから花びらを食べられてしまいます。人の目の届く所、もしくは虫が原因なら虫の影響をうけない場所に植えるべきでした」(神奈川県/ぷう様)

hanagokoro少しうつむきがちな花が清楚な印象のオダマキも人気の宿根草です。ちょっとした手入れで10年も20年も楽しめるものが多い宿根草ですが、オダマキやペンタスなどの寿命は3〜4年と短め。こういった短命な宿根草は、“りらたま様”のようにタネまきで殖やしたり、株分けや挿し木などをして新しい株を作っておくのがオススメです。また、ガザニアは日当りが良く、水はけの良い、やや乾燥気味の土を好みます。栽培環境が合わないと、どうしても株は弱り病害虫の被害にも遭いやすくなってしまいます。一口に宿根草と言っても、性質は様々。長いお付き合いになる宿根草だからこそ、植え場所や置き場所の環境を考えて、慎重に選ぶようにしましょう。


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