みんなに聞いた「わが家流・花育と食育」
植物を育てる楽しみ
「小さい子供がいる親として、子供達に植物やお野菜を育てる楽しさを教えてあげたいと思っておりますが、なかなか時間をとることができずにいます。春になったら、我が家の花壇を子供たちと楽しみながら再開したいです」(埼玉県/mino様)
花や緑、野菜の栽培を通じて、自然から学ぶことってたくさんありますよね。それは私たち大人だって同じですが、幼い頃から植物に親しむと、感受性や創造力も育てられるようです。お忙しくて大変でしょうが、無理せず、まずは一株だけでも草花を育てて、長く続けていくことが大切だと思います。春が楽しみですね。
子供と一緒にトマト栽培
「4歳の息子と今年初めて家庭菜園でミニトマトや息子の好きなものを作る予定です。経験がないので不安ですが頑張りたいと思っています」(静岡県/かあさん頑張る!!様)
今回のアンケートでは、「食育」や「花育」に最適な植物として一番人気だったトマト。特にミニトマトは、鉢植えでも育てられるし、家庭菜園にもぴったりですよね。一口サイズの可愛らしい実に、子供たちも大喜びしそうですよね。
家族揃って菜園計画
「子供に野菜をおいしいと思ってほしく、毎年小さな家庭菜園を作っています。最近は子供とどんな植物を育てるか計画するところから始め、我が家の春の恒例行事になっています」(東京都/そらてり様)
子供の頃に食べ慣れたものって、大人になっても好きなままのことって多いですよね。そういう意味でも、子供のうちから野菜の栽培に親しんでいれば、きっと野菜好きになりますよね。何しろ、自分で育てた野菜の味は格別ですから…。それに毎年家族で菜園計画を立てるなんて、とっても素敵なコミュニケーション!これからもずっと続けてくださいね。
やさしい気持ちを育む
「ペチュニアの花がカーポートに咲いていたら、普段花壇に親しんできた子供が、車で踏まないでと言ってきたこと」(愛知県/みっち様)
普段から植物と親しむことで、小さなお花や小さな生き物、生命あるものを大切にする気持ちが芽生えたんですね。子供がやさしい気持ちを持っていることを知ると、親としては感慨無量ですよね。小さなことですが、お子さんの成長を感じられる瞬間だったのでは?
自然への興味が食の大切さを生む
「庭で花や野菜を育てています。子供は自然に興味を持っていたようで、娘は栄養士になりました。一人暮らしのマンションでも野菜の種を買って植えたりしています」(三重県/森本 康代様)
子供の頃の体験って、本当に大切なんですね。お子さんは花や野菜を育てることで、食への興味が生まれ、現在の栄養士というお仕事に進まれたのでしょう。現在も仕事を離れたプライベートでも野菜を育てていらっしゃるなんて、しかも一人暮らしでもタネから育てていらっしゃるなんて、なかなかできないことだと思います。これこそが食育なんですね。
自然への感謝の気持ち
「土に触れることで、ストレスから解放され、穏やかな時間を感じることができました。また、自分で栽培した野菜を収穫して料理をして食べる、という一連の体験が、食べ物を大切にする気持ちや、生産者への感謝や畏敬の念に繋がりました」(北海道/わらじ様)
花が咲いたり、野菜を収穫したり…それはガーデニングの楽しみですが、土に触れることで穏やかな気持ちになれるというのも、自然のパワーなんでしょうね。 自分で育てた野菜って、無駄にせず大切に食べようという気持ちになります。そして、野菜を育てる大変さを知れば、農家さんへの感謝の気持ちも生まれます。 スーパーで売られている野菜たちも、愛おしく感じられたりしませんか?
世代を超えたコミュニケーション
「季節に合わせて、ミニメロン、イチゴやミニトマトなど実ものの収穫、ラディッシュやキュウリの野菜の収穫を楽しみ、みんなで賞味して楽しむのは幼い孫たちとの最高のコミュニケーションです」(東京都/けいちゃん様)
親子だけでなく、孫とおじいさん、そしてご近所さんと…花育や食育は、植物や食を通して世代間交流や地域でのコミュニケーションを広げてくれるのも期待できます。「〜育」というと、小さな子供たちのための言葉のように思われがちですが、人間って、いくつになっても新しい発見があったり、新たな感動は味わえるもの。これからもずっと、植物を通じてお孫さんとのコミュニケーション、大切にしてくださいね。
人を元気にする植物のパワー
「車イス生活だった母に、庭から見える季節の花を切って花瓶に活けると顔色が明るくなったことを思い出します。仏壇に白くてキレイだとニラの花を活けたら、匂いの強い花はダメだと教わったことなども思い出します」(愛知県/ヒマワリバーバ様)
素敵なお話ですね。最近、介護の現場などでは、犬やネコと触れ合うアニマルセラピーが注目されていますが、花や緑にも人を元気にしてくれる力がありますよ ね。また、仏壇に飾るお花には、匂いの強い花やトゲのあるお花は不向きというマナーを、親から子へ教えることも、立派な花育の一つなのかもしれませんね。
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