塊根植物について、よくある質問にお答えします!栽培のヒントにしてくださいね。
若くて細いグラキリスの実生株。 もっと丸々とした貫禄ある姿にしたい! 塊茎部分を太らせるには、まず「直射日光に当てる」こと。故郷のマダガスカルの日照時間はとても長く、日本では意識して頑張って日に当てないと追いつきません。日照不足は徒長を引き起こし、塊茎が太らない最大の原因に。休眠期の冬は室内で管理しますが、春、最低気温が10℃以上になったら、「風通しの良い屋外へ移動」します。梅雨以外なら、雨ざらしでOK。但し、しっかりと雨に当てた後は、晴れた日にカラッと乾燥させるといった具合に、用土が湿りっぱなしにならないようにしてください。また、塊根植物の生長には長い時間がかかります。早く太らせたいからと、やたらと肥料や水を与え過ぎないようにしましょう。 塊根部分を触ってみたら、ブヨブヨ…。 何が原因?
以前はパ〜ンと張っていた塊茎部分が、ブヨブヨと柔らかいのは、不調を起こしているサイン。根が傷んでいる可能性が高いので、一度鉢から抜いて確認してみてください。黒くなっていたり、スカスカになった部分を取り除き、乾かしてから新しい土で植え替えると、生育期であれば助かる可能性もあります。生長が緩やかで、見た目の変化がわかりにくい塊根植物だけに、内部ではかなり症状が進行していることも…。手遅れになる前に、日々の観察はもちろん、植物にあった水やりを行なっているか?日当たりや風通しなど、置場所に問題はないか?など、管理方法や生育環境を見直してみましょう。
見た目はそれほど変わらないけど、植え替えは必要?
鉢底穴から根が伸び出てきたり、水はけが悪くなったら、根鉢がいっぱいになっている証拠。根傷みを防ぐためにも、定期的な植え替えを。2年に1回を目安に、排水性の良い新しい用土で植え替えましょう。また、鉢が大き過ぎると、根腐れのリスクが高くなるので注意してください。
塊根植物は土が大事! 水はけの良い土を使いましょう!!
塊根植物の土 ●微塵抜きで排水性に優れています ●ミネラルを多く含み、植物を健康に育てる医王石を配合 ●燻炭が用土の静菌に役立ち、根を守ります
編集後記
隣席のスタッフが「1年前から育てているアデニウムの茎が柔らかくなってきた」と言うので、茎に触ってみると、通常は硬いはずの塊茎がプニプニと柔らかくなっていてびっくり!水のやり方が悪かったのか?寒い時期に雨に当たったせいなのか?…原因は不明。でも、根の調子が悪いことは確かだと思い、鉢から抜いて確認してみることに。何とか助かってくれるといいのですが…。塊根植物は一見元気そうに見えても、変調に気づいた時には既に手遅れ…なんてことも。見た目以外に、今回のように触って健康状態を確かめることも大事かもしれませんね。(菅原)