限られたスペースでも、年中途切れることなく、何らかの野菜のタネをまき、常に収穫を楽しめる…そんな菜園プランを考えてみました。これまでに紹介した「タネまきテクニック」を参考にしてぜひ挑戦してみてください。比較的、家庭でも育てやすい野菜ばかりなので、お好みの野菜をピックアップして、自分だけの年間プランを作ってみてはいかが? タネ袋には有効期限が記載されていますが、期限が過ぎたからといって発芽しないわけではありません。適切な方法で保存すれば来年もまくことができます。ほとんどのタネの保存に向く環境は、低温・低湿度・遮光が決め手。家庭ではタネ袋ごとテープなどで留め、密閉容器に乾燥剤と一緒に入れ、冷蔵庫の冷蔵室で保存します。かつては冷蔵室ではなく野菜室での保存が推奨されていましたが、最近の野菜室は湿度を保つ技術が導入されていることが多く、タネの保存には向かなくなったのです。また、いくら保存が効くと言っても、タネには寿命があり、時間が経てば経つほど発芽率は低下します。本当に発芽するのかどうか、心配しながらまくよりも、出来るだけ早めに使い切るようにしましょう。
花ごころINFORMATION
編集後記
「バジルのタネをたくさんまいたのにあまり発芽しなかったので、調べてみたらバジルには土をしっかり被せてはいけなかったみたいです。」この春タネまきに挑戦したスタッフのそんな体験談から今号はスタートしました。あらためてタネについて調べてみると、野生のタネの性質や種苗会社さんの工夫など知らないことがたくさん!奥深いタネの世界を垣間見ることができました。最終ページにタネまき栽培カレンダーを載せました。どの品種が好光性なのか嫌光性なのか、移植ができるのかできないのか、タネ袋に書かれていないこともあるので迷った時に便利です。活用してみてください。(菅原)