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旬の園芸レッスン
2014.04.01

ガーデニング界でも大注目!「ニーム」のチカラ

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人間の健康や暮らしにも大きな恩恵をもたらしてくれるニームですが、ガーデニングの分野でも、有機栽培に役立つ資材として注目されています。


 

「ニームケーキ」「ニームオイル」とは?ガーデナーなら誰もが「強い植物に育てたい」と思っています。特に、バラを育てている人にとって、その願いは切実です。そこで注目されているのが、ニームを使った栽培です。有名なバラのナーセリーが多く点在するヨーロッパでは、ニームを取り入れることで、強いバラを育てられ、減農薬に成功した例も多いそうです。
ニームを利用した資材は、主に希釈して葉に散布する「ニームオイル」と、肥料・土壌改良剤として利用する「ニームケーキ(ニーム油かす)」があり、どちらもニームの果実が原料。果実を圧搾機で絞って液体を抽出したのがニームオイル、そしてその絞りかすがニームケーキです。最近では、様々なニームオイルやニームケーキが出回るようになりましたが、原料となる部位によっても品質は違ってきます。右表はニームケーキの場合の比較ですが、果実のどの部分を使用するかによって、油分や肥料成分に違いが出ます。果実を丸ごと使ったもの、果肉を取り除いて種子だけを使ったもの、果肉と種子の殻を取り除き「核」と呼ばれる種子の中心部分だけを使ったもの———-この3タイプの中で、ニームの有効成分が最も多く含まれるのが、核だけを使ったタイプで、ニームケーキだけでなく、ニームオイルでも同様の違いが見られます。

ニームケーキの原料の違い


 

強い植物を育てる!ニームの使い方インドでは、稲の苗を植え付ける前に、田んぼにニームの葉を漉き込んだり、土壌を改良するためにニームの油かす(ニームケーキ)を使っているそうです。何世紀もの間インドで受け継がれてきたこの知恵、現代のガーデニングに取り入れない手はありません。そのすべての部位に「アザディラクチン」などの有効成分が含まれるニームですが、最も多く含まれるのが果実です。家庭園芸でも、果実から作られるニームオイルとニームケーキを取り入れれば、根の生育に適したふかふかの土になり、健康な植物を育てることができます。
まず、ニームオイルは水で薄めて使用するのが一般的。定められた希釈倍率を守り、週に1回程度、葉面に散布します。病害虫の発生前から定期的に散布するのがオススメ!また、ニームケーキも商品によって使用量は異なりますが、週に1回程度、土に撒いて使用すると効果的です。一般的な肥料のように土中に深く混ぜるのではなく、なるべく浅く、広く撒くのがポイントです。ニームケーキには肥料効果の他に、高い土壌改良効果もあり、有用微生物を増やし、根が生長しやすい環境を作り出します。より効果を高めたいなら、ニームオイルとニームケーキの併用がオススメです。
ニームの成分は、根から吸収され幹や茎を通って、植物全体に浸透し、植物を内部から守ります。ニームは現在わかっているだけでも、20種類以上の成分を含 んでいて、各成分がそれぞれ複雑に組み合わさって効果を発揮します。そのため、その効果は様々なカタチになって現れ、衰えることはありません。植物を丈夫に育てるニームのチカラ——きっと有機栽培の強い味方になってくれるハズです。

ニームオイル ニームケーキの使い方


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