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旬の園芸レッスン
2014.04.01

人々に愛され続ける、ニームの歴史

人々に愛され続ける、ニームの歴史

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近年、世界中で、そして日本でも注目を集めつつある「ニーム」という樹木。健康や美容、さらに農業やガーデニングの分野でも熱い視線が注がれています。
今回は「ニーム」の驚くべき効果を探ります。


 

まさにミラクル!万病に効く薬木!?ニームと聞いて、樹木の名前とわかる人はなかなかいないかも。ニームは、インドやパキスタン、バングラディシュなど南アジア一帯に生育する熱帯常緑樹で、日本名ではインドセンダンと呼ばれます。インドでは街路樹で見かけるほど身近な樹木ですが、一方、その驚くべき効能で「神聖なる木」「神秘の樹木」として大切にされてきました。ニームは20m以上の高木になり、白い花を咲かせ、オリーブに似た果実をつけます。枝も葉も、花も実も、樹木の全てに薬効があるとされ、古くから利用されてきました。ニーム利用の歴史は、何と4500年ほど遡り、インダス文明最大の遺跡モヘンジョダロからは集められたニームの葉がいくつも発見されています。中国には漢方があるように、インドにはアーユルヴェーダという民間療法があります。アーユルヴェーダの医師たちは広大なインドの地を巡り、数多くの薬草を研究し治療に役立てましたが、中でもニームは心臓病、糖尿病、関節炎、皮膚病など、あらゆる病気に効く万能薬として、アーユルヴェーダの最も重要な[薬木]として位置づけています。

イナゴは嫌い、偉人は愛したニーム 長い歴史を持つニームだけに、様々な逸話があります。中でもヨーロッパでの研究が始まったきっかけとされるのが、55年前、ドイツの昆虫学者が目撃したある光景です。スーダンでイナゴの大襲来があり、あらゆる植物が食べ尽くされたにも関わらず、ニームだけは元気に残っていたのです!ニームは枝も葉もすべてに強烈な苦味があります。「良薬口に苦し」ということで、人間なら我慢できますが、虫にとっては食べるどころか避けたい存在なのかもしれません。 また、神聖なる木を表すこんな逸話も…。釈迦が亡くなった時、弟子たちはニームの葉を棺に入れたそうです。さらに、ガンジーはニーム茶を愛飲し、ニームを入れた棺で送られました。ちなみに、ニームの日本名はインドセンダンですが、日本にも分布するセンダンとは別物。ニームは常緑ですがセンダンは落葉樹。下イラストのように見た目も違います。しかも、ニームはどの部分も安全ですが、センダンは毒性が強いので、くれぐれもお茶にして飲むなどしないようにしましょう。

ニームってどんな木?


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