わが家サイズが決め手 プロも太鼓判! シンボルツリー最前線。
シマトネリコと同じモクセイ科ですが、シマトネリコは常緑、アオダモは落葉という大きな違いがあり、春は白い花、秋には赤紫色に紅葉し四季の変化が楽しめます。「バットの木」として、各地で野球関係者によるアオダモの苗木の植樹が行われているけれど、バットの材料にできる成木になるには60〜70年かかると言われています。でも、シマトネリコと比べて生長が緩やかな分、シンボルツリーとしては最初にある程度の大きさで見映えの良いものを選んでも、ローメンテナンスですむという利点も。自然な樹形を楽しむには、刈り込むような強剪定は行わず、定期的な枝透かしや切り戻しを行うようにしましょう。
白い花から結実、紅葉から落葉まで、四季を存分に感じることができ、丈夫で育てやすく、果樹としておいしい実まで提供してくれます。ある程度広い場所なら、自然に伸びた「山の木」といった風情を楽しみたいところですが、そうでなければ、枝透かしや切り戻しを行って、乱れやすい樹形を整えるようにすれば、ナチュラルな住まいにぴったりのシンボルツリーに。その名の通り6月(June)になる果実(berry)は、生で食べてもジャムなどに加工してもGOOD!但し、鳥たちもこのおいしい果実を狙って訪れるようになるので、鳥が苦手な人にはオススメできません。
風にそよぐ葉ずれの音が心地良いことから命名されたそうです。冬場でも美しい常緑の葉と、軽快で爽やかな印象の樹形が魅力で、和洋どちらの雰囲気にもマッチします。シンボルツリーとしては初心者にもオススメの定番的存在とも言えるソヨゴ。その大きなポイントは、生長の緩やかさで、樹齢10年でも2m程にしかならず、自然に樹形が整うため、剪定などはほとんど不要で手入れが楽な点にあります。但し、枝が混んで風通しが悪いと、カイガラムシやすす病の心配があるので、定期的な枝透かしは行いましょう。
常緑ヤマボウシは、中国原産のホンコンエンシスのことで、美しい葉色と可愛らしい花を楽しめるシンボルツリーとして、近年注目の樹木です。日本原産のヤマボウシと常緑ヤマボウシの違いは、その名の通り、前者が落葉樹、後者は常緑樹という点。春の白い花、秋には赤い実、そして一年中緑が楽しめる、丈夫で育てやすい樹木ですが、冷たい風にさらされると落葉することもあるので、日当りが良く、冬期に北風が当たらない場所への植栽がオススメです。
夏になるとハゼのように真っ赤に紅葉することから「ナツハゼ」と名付けられました。でも実際は、ハゼはウルシ科、ナツハゼはブルーベリーと同じツツジ科の樹木で、房状にたくさんつく実は、生食したりジャムなどに加工すると美味!また、夏から秋にかけて赤く色づく葉は、日差しを受けるとさらにビビットに!カラーリーフのシンボルツリーとしても楽しめます。もともと日本に自生する樹木なので、暑さ寒さにも強くて育てやすく、樹高も1〜3mぐらいで収まるので、玄関先の狭いスペースにも向きます。樹形は整えるのではなく、自由気ままに伸びる枝の、野趣溢れる姿を楽しむつもりで植えましょう。
日本では昔から縁起の良い植物として親しまれてきたヤツデ。年配の方から見ると、古めかしい印象が強いかもしれませんが、面白いことに、先入観のない若い世代にはこの艶のある大きな葉が、まるで観葉植物のようでモダン!といったイメージで受け入れられています。確かに、カタチは違うけれど、葉の存在感はモンステラのような雰囲気もあって、洋風のお宅なら個性的な植栽になります。日本古来の樹木というだけあって、育てやすさもピカイチ。強い日差しは苦手で1日に2〜3時間日が当たるような場所がベストです(日当りが良過ぎると葉焼けを起こすこともあるので注意)。ヤツデは、一般の樹木が育たないような日陰でジメジメとした環境でも育つので、北向きの玄関先などに植えるシンボルツリーに最適!
ブラジル〜アルゼンチン原産。オリーブのように表裏で葉色が異なる葉が美しい常緑樹で、それほど大きくならない洋風のシンボルツリーにオススメ。年一度、樹形を整える程度の枝透かしと切り戻しを行えば、2mぐらいの高さでキープすることができます。5月頃に咲く花は、花びらの外が白、内側が濃紫色で、真っ赤な長い雄しべがあってエキゾチックな印象!10月下旬から12月中旬にかけては、スプーンですくって食べられるような香りの良いグリーンの果実が楽しめます。確実に結実させるには、2本以上の混植が望ましいけれど、1本でも結実しやすい品種もあります。
5月頃に咲く小さな花が枝から吊り下がっているように咲くためこの名が付けられました。秋には紅葉も美しく、花の後につく赤い実は、熟すと裂けて赤いタネが顔を出します。この赤い実は冬になって落葉した後も枝に残るため、寂しくなりがちな冬に彩りを添えてくれます。日本全国の山地に自生する落葉樹ですがそれほど大きくならず、ふわっとしたナチュラルな樹形がオシャレな雰囲気で、シンボルツリーとしても注目されつつあります。もともと雑木林で育つ樹木だけに、適度な湿気を好み、直射日光が当たる場所よりも半日陰から明るい日陰に向きます。
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