今、発酵ブームです
今、じわじわと発酵ブームが広まっています。
高血圧、糖尿病などの生活習慣病や花粉症、アトピーなどのアレルギー疾患の増加は、食の欧米化が一因だと言われているのは、誰もが知るところです。
「このままで良いのだろうか?」と疑問を持った人たちが、味噌、醤油、納豆、漬物を日常食にする発酵王国日本の和食を見直し、発酵食品のパワーに気づき、手作り味噌教室や発酵食のイベントに参加しています。
このブームの根底には、真に豊かな食生活を通して、自分も家族も健康な心身で暮らしたいという願いがあります。
ブームを後押しするように、発酵をテーマにしたドキュメンタリー映画「いただきます ここは、発酵の楽園」が2020年1月から上映されています。
微生物(菌)と共生する
映画のコピーは、「健康なお腹と畑は、微生物でつながっていました」。
映画の中では、私たちの身体の中には100兆個を超える数の微生物(菌)が住んでいること。
害を及ぼす微生物(菌)はほんの一部で、その大半が病原菌の侵入を防いだり、 消化を助けるなど人体に必要な菌。
だから私たちは、微生物(菌)を排除するのではなく、微生物(菌)と共生することが自然の姿だと語られています。
食べたものが身体をつくる
人の身体は100日で細胞が全て入れ替わる。つまり、食べたものが身体をつくるのだから、健康を願うなら何を食べるかが重要。
無農薬栽培でつくる農作物は、害虫や病気や直射日光から自らを守るため、ファイトケミカルという物質を作るので、栄養価が高くなる。
その証拠に、りんごの無農薬栽培に取り組む「奇跡のりんご」の木村秋則さんの作ったりんごは、4ヵ月経っても腐らないが、農薬を使ったりんごは腐ってしまう。
無農薬栽培の作物には、ファイトケミカル=抗酸化物質が蓄えられていて、パワーがある。
毎日の食べ物がいかに大切かが、大きなメッセージになっています。
無農薬栽培の第一歩は、微生物が多様な土づくり
映画では、無農薬栽培で土づくりをするシーンがたくさん出てきます。
生ごみを発酵させて畑に入れ、土の中に微生物を増やすと、収穫の時に野菜の表面に土が付かないほど土が団粒化し、畑がフカフカになる。
雑草も生えるが、いずれは枯れて微生物に分解され、土の栄養になるので無駄ではない。農薬を止めると虫が増えるが、生物の多様化で、自然が循環する良い姿。
無農薬野菜は虫が食って穴が空いているのは、まだ自然の循環が不十分な段階であって、無農薬栽培は、農作物が美味しくなるし、農家も手入れがラクになる。
無農薬栽培に取り組む人々が、微生物を理解し活用している様子が描かれています。
「いただきます ここは、発酵の楽園」を観賞して
「いただきます ここは、発酵の楽園」を見て、いくつかの謎が解けました。
昔は普通だった、味噌や漬物を家庭で作るのは、作る過程でお母さんの指先にいる微生物が味噌や漬物に入るので、家族の体内微生物と相性が良いのだろうということ。
植物の害虫や病気発生の原理について。
植物に害虫や病気が出るのは植物が弱いから。微生物が多様な土壌で強い植物を育てれば、虫や病気に悩まされなくなること。農薬で菌を殺してしまうと、自然の均衡が崩れて、また新たな病気が出る。すると、いたちごっこになること。
微生物に目を向けると、現代の食べ物や農業に疑問を持つようになります。
花ごころが提唱する、微生物のチカラを生かす農業は、これから見直されるだろうと感じました。
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