美味しく育てる、肥料やりの秘訣!
つる性のスイカやメロンは、他の夏野菜と同じような肥料やりでは、失敗してしまいます。肥料の種類はもちろんのこと、与える時期と量が成功の秘訣です。実をならせ、その実を美味しく育てるための肥料の与え方ご紹介します。
スイカやメロンがグングン生長する夏。生長期は肥料切れを起こさないようにするのが大切ですが、高温多湿のこの時期は、肥料選びにも注意が必要です。例えば、有機100%の肥料では、高温時にガスが発生し、カビや臭いの原因になったり、緩効性のため生長スピードに追い付けず、肥料欠乏になることもあります。逆に、化成100%の肥料なら、効き目が早いため肥料欠乏になることはありません。ただ、有機質には、微量要素が豊富で野菜の旨みを引き出す効果があり、土の中の微生物の活動もサポートしてくれます。つまり有機にも化成にも一長一短あるわけです。そこでオススメするのが、有機と化成それぞれのメリットを最大限に活かした有機化成肥料『スイカ・メロンの肥料』です。窒素成分よりもリン酸成分を高くしてあるため、つるボケ(※1)の心配もありません。また、スイカの栽培に欠かせない、マンガンやホウ素などの微量要素も豊富に含まれているので、欠乏障害を起こすこともありません。肥料管理が難しいとされるスイカやメロンの栽培ですが、適切な肥料を選ぶことで、失敗せず美味しい実をつくることができますよ。
(※1) 窒素成分が多くなってしまうと、生長繁殖から栄養繁殖への切り替えができなくなってしまい、つるばかり伸びて、実がつかないという現象が起こりやすくなります。
スイカとメロンの肥料やりで大切なのが、肥料を与えるタイミングと量です。与え過ぎてしまうとつるボケになったり、果実の裂果を招いたり、徒長により病気になりやすい弱い株に育ってしまいます。『スイカ・メロンの肥料』を使った場合の最適な肥料の与え方をご紹介しましょう。
■元肥■
初期生長を助けるため、植え付け前に与える。
■追肥1回目■
雄花をたくさん咲かせ、雌花をしっかり生育させ着果を良くするため、株がしっかりのびて脇に雄花が花盛りになった頃に与える。
■追肥2回目■
追肥で果実を大きく生育させ甘くするため、最初に着果した果実の大きさが鶏の卵程度に育った時に与える。
※容器栽培は、土の量が制限されるため、肥料欠乏になりやすいです。容器のサイズや潅水状況によって異なるので、一概には言えませんが、葉が黄化してきたら追肥をしましょう。
元肥の場合、植え付け前の土に加え、全体に混ぜ合わせます。
追肥の場合、株元から離し、周囲にまきます。菜園の場合は、畝の肩にまきます。
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