収穫もたっぷり楽しむコツ ~その1
オリーブは1株でも果実をつけるタイプもありますが、多くの品種が自分の花粉では受粉しにくい性質を持っています。確実に果実を楽しみたいなら、異なる品種を近くに置いて2品種以上育てることで、受粉の確立が高くなり、収穫量がアップします。でも、ベランダなど狭いスペースで、2鉢も育てられないという場合は、「ルッカ」や「アルベキーナ」など、1株でも結実しやすい品種を選びましょう。また、小さな苗では果実をつけるまでに数年かかってしまいます。早く収穫を楽しみたいなら、実付き花付きの苗から始めるのがオススメです。
代表的な品種
ルッカ 育てやすく、小ぶりな実をたわわにつける。生育旺盛で1本でも比較的実がつきやすい。オリーブらしい樹冠を楽しめる。 |
アルベキーナ 1本でも実をつけやすく、1~2グラムの小さな実をたくさんつける。コンパクトな樹形で鉢植えにぴったり。 |
ネバディロ・ブランコ 耐寒性があり、枝葉が茂りやすい。花粉が多いので、他の品種に受粉させるための木としても重宝する。 |
ミッション 耐寒性があり、スリムな樹形なので鉢植えにしてベランダでも楽しめる。先が尖った果実はかわいらしいハートのような形にも。 |
マンザニロ 育てやすくて実付も良い、世界中で最も栽培されている人気品種。小さなリンゴのような丸い実をつける。 |
シプレッシーノ 耐風性があるので、風の強い場所に向く。スリムな樹形で、若いうちから実がなりやすい。 |
フラントイオ イタリアのトスカーナ地方で主に栽培されている品種で、果実は高品質のオイルがとれる。生育旺盛で、枝葉を広く伸ばす。 |
ピクアル 1本でも実がつきやすく、生育旺盛。果実は完熟すると光沢のある黒色になり、質の高いオイルがとれる。 |
植え付けの適期は秋と春ですが、鉢植えなら一年中植え付け可能です。大きめの鉢を準備して、以下の手順で行いましょう。尚、オリーブは生育旺盛なので、2年に1回の植え替えが必要です。果実を楽しむためにも、3〜4月、同じ手順で忘れずに行いましょう。
1)根鉢はできるだけ崩さない。但し、根がグルグルに固まっている場合は、下の方を3分の1ほど崩す。
2)鉢底石を2~3㎝ほど入れ、『オリーブの土』を入れて植え付ける。棒などで突いて、根の周りにも土がしっかり入るようにする。
3)鉢底から水が流れ出るまで、たっぷりと水やりをする。根付くまでの2週間程度は日陰で管理する。
4)根付いたら日当たりが良く、強い風が防げる場所に移す。オリーブは根張りが浅く強風で倒れることもあるので、支柱を添えておくと安全。
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