水生植物を育ててる?どんな水生植物?
今回のテーマは「水生植物」。庭やベランダに水辺があると何となく癒されます。
みなさんは水辺や水中に住む植物を楽しんでいますか?
水生植物を育ててる?どんな水生植物?
「涼」 を演出してくれるとあって、夏に注目されることが多い水生植物。
ひと昔前にブームになり、今はどうなのかとちょっぴり不安でしたが、水生植物に興味がある人は8割《グラフA》、実際に育てている人は6割《グラフB》と、意外と多いことがわかりました。
水生植物と言えば、水辺や水中で暮らす植物の総称ですが、その生育状況から「沈水性」「浮遊性」「浮葉性」「抽水性」「湿地性」の5タイプに分かれます。みなさんの半数近くが育てているのは、土に根を張って茎葉を伸ばし、葉だけが水面に浮かせる「浮葉性」《グラフC》で、代表的な植物ではスイレン。《グラフD》でもスイレンが一番人気でした。また、土に根を張らず水面にフワフワ浮いている「浮遊性」では、ホテイアオイが人気。確かに、園芸店でもこの二つの植物を置いている所は多いですから、入手のしやすさも影響しているのかもしれません。
水生植物を育てない理由を伺ったところ「場所がない」と答える人も多かったのですが、実際にはスイレン鉢を使って育てている人が最も多く《グラフE》、池など大規模に育てている人は少ないようです。
最近ではスイレン鉢も和風のぽってりしたものではなく、シンプルモダンなものや、軽量なものも増えたり、また、数種類の水生植物とスイレン鉢がセットで売られることも多くなっています。水生植物って寄せ植えを一鉢育てる感覚で、ちょっとしたスペースで十分に育てられるんですよね。
メダカは飼ってる?栽培の注意点は?
《グラフF》と《グラフG》を見ると、「メダカが先か、水生植物が先か」微妙なところですが、確かに水生植物の売り場を見ると、ホテイアオイの横にメダカを売っているところも多いですから、一緒に育てている人が多いのもうなずけます。メダカが泳ぐ姿は涼しげですし、メダカはエサとして水中の虫を食べてくれるので、ボウフラ対策にもなって一石二鳥です。
《グラフH》では、水生植物の栽培で注意していることをお聞きしましたが、ボウフラ対策はメダカで解消されます。ただ、メダカを飼うと肥料を与えられないと悩んでいる人も多いようです。肥料について質問したところ《グラフI》、メダカを飼っているから肥料を与えないという人が最も多くいらっしゃいました。確かに、有機質肥料は臭いや藻の原因になり、水を濁らせてしまいます。化成肥料は常に水に浸った状態では、溶けやすくて成分が強過ぎます。どちらもメダカの体に悪そうで、与えたくないような気がしますよね。でも、水生植物の多くは、特に肥料を与えなくても大丈夫ですが、スイレンやハスのように、土に根を張って花を咲かせる浮葉性や抽水性の植物の場合、適度な肥料を与えた方が花付きが良くなります。