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旬の園芸レッスン
2013.04.01

小さな実が日に日に育つ姿にワクワク!「鉢で育てる、カボチャ!メロン!! スイカ!!!」

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カボチャ、メロン、スイカ…育てるとなると、どれも大きなスペースが必要に思えますが、意外や意外、鉢植えでコンパクトに育てられます。しかも、苗からスタートすれば成功率UP! どれも太陽が大好きな性質なので、日当りの良い場所を選んでトライしてみましょう。

料理にもデザートにも活躍 『カボチャ』

メキシコやペルーなど、中南米が原産といわれるカボチャ。日本へ伝わったのは16世紀で、現在の大分県に漂着したポルトガル船が、このカンボジア産のヘンテコな果実をもたらしました。そう、「カボチャ」という名前は「カンボジア」を聞き間違えたことから付けられてしまったそうです。  カボチャの栽培は、地面につるを這わせる「地這い栽培」が一般的ですが、つるが伸びて直径30 cmもの大きな葉がどんどん広がっていくので、広いスペースが必要です。でも、ミニカボチャならネットなどに立体的に仕立て、コンパクトに育てられます。カボチャ栽培で注意したいのは、もともと荒れ地でも育つ性質なので、肥料を与え過ぎないこと。特に生長初期に肥料が効き過ぎると、つるばかりが伸びて実付きが悪くなる「つるボケ」になってしまいます。  手の平サイズのミニカボチャには、いろいろな種類があります。皮の色も、緑だけでなく、白や黄色、オレンジ色も!ネット仕立てにすれば、コロコロとぶら下がった愛らしい実を眺めるのも楽しいものです。また、小さく食べきりサイズなので料理にも使いやすく、中身をくり抜いて、そのまま器代わりに利用してもいいですね。

● その他の管理 ●

【追 肥】果実が卵大になったら追肥を始めます。以降は3週間に1回を目安に行いましょう。施肥量が多過ぎると、「つるボケ」を起こし花や実が付きにくくなるので注意しましょう。

【水やり】水切れに注意して、鉢土が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えます。大きなもみじ型の葉は、強い日射しでしおれることがありますが、水やりすれば復活します。

【収穫の目安】人工受粉した日から、35〜40日後が収穫の目安。実の付け根のヘタ部分がコルク化したら収穫しましょう。

【追 熟】収穫直後の実は甘みが少ないので、追熟させましょう。収穫後、2〜4週間ほど、風通しの良い日陰に置いておけば、デンプンが糖分に変わり甘くなります。

高級フルーツ『メロン』&夏の定番『スイカ』

メロンはアフリカ大陸から世界各地に広まり、そのうちヨーロッパで進化を遂げたのがメロン、中国で進化したのが東洋のメロンともいえるマクワウリだとか。みずみずしく上品な甘さのメロンは、フルーツの中でも特別な時にしか食べられないイメージ。家庭で育てるのは簡単とは言えませんが、それだけに立派に育った時の達成感は120%のハズ!メロンと言うと、マスクメロンなど網目が入ったネットメロンを思い浮かべますが、初めは比較的育てやすいマクワウリや網目のないノーネットメロンから始めてみるのもいいかもしれません。
スイカの原産地は南アフリカのカラハリ砂漠。砂漠の生活では貴重な水分源だった?かどうかはわかりませんが、暑くなるほど、水分たっぷりでさっぱりとした甘みのスイカが恋しくなりますよね。スイカというと海辺でスイカ割りにするような大玉スイカが一般的ですが、鉢植えで育てるなら小玉スイカがオススメ。大玉スイカが平均3〜5kgになるのに対し、小玉スイカは1.5〜3kgと、冷蔵庫にも入れやすいサイズです。小玉とはいえ、果肉の割合が多くて甘みも大玉に負けません。
メロンもスイカも栽培のポイントは、生長段階に合わせたつるの摘芯です。どちらも3本仕立てにして、つるを摘芯しながら1株につき3〜4個の収穫を目指しましょう。尚、苗は少し高価になりますが、病害虫に強い接ぎ木苗を選ぶのがオススメです。

● その他の管理 ●

【追 肥】果実がピンポン玉大になったら追肥を始めます。以降は3週間に1回を目安に行いましょう。特に生育期には肥料切れにならないように注意。

【水やり】水切れに注意して、鉢土が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷりと。収穫が近づいてきたら、水やりをやや控えめにすると、糖度が増し甘い果実になります。

【収穫の目安】人工受粉した日から、メロンは40〜50日、マクワウリは35〜40日、スイカは35〜40日後。


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