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みんなの花咲ライフ
2016.06.01

みんなに聞いた『鉢選びのアイデア・体験談』

花ごころ 花咲ライフ125「鉢選び」 みんなに聞いた『鉢選びのアイデア・体験談』

植物の性質に合わせたり、空間の雰囲気や自分の好みに合わせたり、さらに自分の管理のしやすさを考えて…などなど、鉢選びの基準は人ぞれぞれでしょう。ここではみなさんの鉢選びのアイデアや体験談などをご紹介しましょう。

鉢が壊れた!耐久性について

女性マーク「テラコッタなどの素焼きの鉢を冬にしまわなかったら、みんな春に割れていた。注意書きを書いて欲しかった。またグラスファイバー製の鉢は1万円近くもしたのに、園芸ショベルで2年目で横にアナが開いてしまった。これも注意書きが欲しかった」(北海道/ずーしーほっきー様)

女性マーク「テラコッタなどお洒落な鉢を使いたいが、冬凍って割れるので、使えなくて残念です」(岡山県/みっちゃん様)

hanagokoro鉢の素材には、素焼き、木、プラスチックなどいろいろあり、それぞれに特徴があります。今回のアンケートでみなさんが最も多く使っているとお答えになったのは「素焼き鉢」と「プラスチック鉢」ですが、耐久性に関してはどうなのでしょう?プラスチック鉢は、長期間使用すれば自然に劣化していきますが、落としても簡単に割れることはありません。昔からよく使われてきた素焼き鉢や駄温鉢は低い温度で焼き上げるので割れやすく、それに比べ、同じ素焼きでもテラコッタは、高温で焼き上げるため、硬くて耐寒性もあると言われています。それでも“ずーしーほっきー様”のおっしゃるように、テラコッタを含めた素焼き鉢は、霜で割れてしまうことがあります。これは、鉢にしみ込んだ水分が凍って膨張するためです。そのため寒冷地では霜が降りる前に、鉢を洗い、よく乾かしてから保管しておくのがイイですよ。

鉢サイズは植物に合わせて

女性マークill01「失敗談は植え替えの手間が面倒ではじめから大きな鉢に苗を植えたら、余白の土に雑草が生えまくり、苗もうまく育ちませんでした^^;たまたまかもしれませんが…」(北海道/ごま半分様)

男性マーク「どうせ大きくなるのだからと、植物のカラダに不釣り合いな大きな鉢に植え付けたら、やっぱり上手く育ちませんでした」(三重県/プクぞう様)

hanagokoro植物のカラダに対して鉢が小さ過ぎると、すぐに根が一杯になって根詰まりを起こし生育が悪くなります。また、大き過ぎる鉢も問題です。植物のカラダに対して鉢が大き過ぎると、根のボリュームに対して土の量も多くなるため、土がなかなか乾かず過湿になりがちに。根の生育が悪くなって根腐れしてしまうことも…。また、根は鉢の壁に向かって伸び、壁に当たると枝分かれして充実した根になります。鉢が大き過ぎると、いつまでたっても壁に当たらないので、根の張りが遅くなり、生育も緩慢になってしまいます。鉢選びの第一歩は、植物に合ったサイズの鉢を選ぶことが大切ですよ。

鉢から抜けなくなった

女性マーク「鉢植えをずーっと庭に置いていたら、根っこが庭に張り付き、鉢を移動することができなくなりました。仕方なく割ったら、根がうじゃうじゃ真っ白に増え土がほとんど無い状態になっていました。ある程度成長したら植え替えしないといけないことがよくわかりました」(岐阜県/河合晴美様)

女性マーク「シコンノボタンを根詰まりさせてしまい抜けなくなり鉢を割ることになった失敗談です」(愛知県/お花畑様)

女性マーク「この鉢にはこの植物が合うと思って育てたら、木製の鉢だったのですが、鉢の水分を吸うために根が鉢に入ってしまい気持ち悪くなりました」(千葉県/キララ様)

hanagokoro鉢の中で根が伸びるスペースがなくなって、場外(鉢穴)へ出てしまったんですね。鉢底の穴から根が見えたり、土の表面に根が出ている状態なら、根詰まりが始まっていると考えましょう。鉢植えの場合、根の状態を知るためにも数年に一度の植え替えは必要です。植え替えを怠ると、お気に入りの鉢を壊さなければならなくなったり、植物の根を切って負担をかけてしまうことにもなります。また”キララ様”のおっしゃる通り、木製の鉢は、木目に根が入り込んで抜けなくなってしまうこともあるようです。植物の根って、コンクリートの割れ目とかわずかな土にも入り込むほどなので、油断できませんよね。いずれにしても、抜けなくなる前に定期的な植え替えを行いましょう。

鉢穴のない器を鉢に

女性マーク「インテリアに合わせて輸入物の缶を鉢にしたところ、すぐに植物が枯れてしまった」(静岡県/マオマオ様)

女性マーク「鉢にお土産用に買った大きいカップを使い小さな観葉植物を植えていてインテリアの一つとしては良いのですが、水やりの要領がつかめません」(東京都/エコ様)

hanagokoroill02部屋や庭の雰囲気に合わせて、外国製の空き缶、お気に入りのガラス容器、使わなくなった陶器などを鉢代わりに使っていらっしゃる方も多いようです。特に、最近インテリア雑貨としても人気の多肉植物やミニサイズの観葉植物は、こうした器で楽しんでいらっしゃる人が多いと思います。鉢と違って底に穴が開いていない容器を使う場合、水やりなどの注意が必要です。鉢穴のある容器と同じように水やりを行うと、鉢中に水が溜まったままになり根腐れを起こしてしまいます。水やりは控えめが基本の多肉植物やサボテンなどは、鉢穴のない容器でも比較的失敗が少ないですが、水を好むプミラやポトスなどの観葉植物などの場合は、土を使わないハイドロカルチャーで育てた方が根腐れの心配がなくオススメです。ハイドロカルチャーの水やりのタイミングがわかりにくい場合は、グラスなどの透明容器を使えば、残水量も見えるし、根の状態も観察できるので、ビギナーにも向いていますよ。

注目の新素材は?

女性マーク「グラスファイバー製の物は、軽いしデザインも素敵な物が多いけど、耐久年数が3年ほど。値段の割が合わない」(愛知県/糠谷恵里子様)

女性マーク「土に還る鉢、まだまだ使えると思っていたら、底が抜けた。側面に比べて常に湿ってるので劣化が早いと知った」(千葉県/コン様)

hanagokoro今 回のアンケートで、実際に使用している人は少ないけれど、今注目している鉢の素材として、素焼き、陶器に続いて3位に入ったのが「グラスファイバー製(ガラス樹脂)」です。グラスは〈ガラス〉、ファイバーは〈繊維〉。つまりガラスを繊維状にして樹脂を絡めて作られるのが「グラスファイバー鉢」です。お洒落 だけど、重くて割れやすい素焼きや陶器鉢に比べ、グラスファイバー鉢は、軽くて丈夫。軽量で形や色も豊富だけど、ちょっぴり安っぽく見えてしまうプラス チック鉢に比べ、グラスファイバー鉢は質感、形や色も自由自在に作ることができ、高級感のあるお洒落な物が多く出ています(テラコッタや陶器鉢のように重厚感漂うものも…)。ただ“コン様”がおっしゃるように、まだまだ値段が高めというのが難点かもしれません。また、 「土に還る鉢」はエコの面からも注目されていますよね。素材は様々で、もみ殻やわらなどの自然素材でできているもの、従来のプラスチックとは違って、最終的には水と二酸化炭素に分解されて土に還るプラスチックを使用したものもあります。鉢の世界も日々進化しているようです。

オリジナル鉢をDIY!

女性マーク「気に入った入れものがあればなんでも穴をあけて鉢として使ったりします」(東京都/サマー様)

女性マーク「小さな観葉植物は、空き缶に釘で底に穴を数ヶ所開けた物を使っています。受け皿に乗せて飾ると、何となくオシャレに見えます」(岐阜県/パコのすけ様)

女性マーク「ペットボトルやタイヤを鉢にしているところがあり、場所が合ればタイヤなどやってみたいと思いました!とても可愛かったのです♪」(長崎県/もぐもぐ様)

女性マーク「プラスチックの鉢には水に濡れても大丈夫なマスキングテープを巻いて可愛くしている」。(東京都/ヲタさん♪様)

hanagokoroill03好みの鉢が見つからない時など、身近にあるもので手作りのオリジナル鉢を作っても良いですね。例えば、少し欠けてしまったサラダボウル、味わいのある火鉢、ブリキのバケツなど、“サマー様”のように底に穴を開ければ、何でも植木鉢代わりに使えます。空き缶やブリキ製の物は、金づちと釘を使えば比較的簡単に穴を開けられます。ただ大きな穴を開けるのは難しいので、小さな穴をたくさん開ければ水はけも心配いりません。但し、陶磁器やガラスなど、割れやすくて硬い材質のものに穴を開ける場合は、やはり電動ドリルが必要。ガーデニングDIYの入門編としてもオススメです。また、“ヲタさん♪様”のように、既成の鉢にオリジナルの飾り付けやペイントをして、自分好みの鉢に仕上げるのもイイですよね。ちなみに、ヨーロッパのガーデンなどでよく見かけるのが、カビが生え、イイ感じに古びた素焼き鉢。時間をかけて味わいを増していったものですが、もっと手っ取り早く、短時間でアンティーク風に仕上げる方法もあります。それは、無糖ヨーグルトを水で薄め、刷毛で素焼き鉢の表面に塗っておくのです。これを日陰に置けば緑色のカビ、日なたに置けば白いカビが生えてきます。興味のある方は試してみてはいかが?(素焼き鉢でも防水加工されているものはヨーグルトをはじいてしまうので行えません)

管理しやすい鉢が一番

女性マーク「バラが増えたため、地植えできない分を鉢で育てています。通気性やデザイン性などでテラコッタを使う事が多いのですが、とても重たくなるため、大きな鉢(直径40㎝くらい)はプラスチックの鉢にしました。テラコッタは10号鉢でも動かすのは大変です」(北海道/さなちー様)

男性マーク「ベランダ栽培は日照が制限されるので、季節ごと(寒さに弱いものは冬期間は屋内に入れる)、あるいは一日の中でも日照などを考えて頻繁に動かさなくてはならないので、重いものは使いにくいです」(埼玉県/横尾正様)

女性マーク「ベランダや室内で育てているので、あまり大きすぎたり重たい物は考えて購入しています。日向に移動できるコマつき台は便利です」(兵庫県/あけみ様)

hanagokoroテラコッタなどの素焼き鉢は、時間が経つにつれ味わい深い表情になるなど、ナチュラルな雰囲気が人気です。庭のフォーカルポイントとして大きなテラコッタを置いても素敵ですよね。また、デザインだけでなく通気性に優れているなど、植物にとっても良い環境を与えてくれます。でも、やはり多かったのが「重い!!」という声。植え替えや移動を考えると、軽いプラスチック製を利用しているという人もたくさんいらっしゃいました。特に、ベランダガーデニングでは季節や日当りに応じて場所を移動させることも多いので、重い鉢だと管理が面倒になってしまうこともありますよね。“さなちー様”のように、テラコッタだけにこだわらず、ご自分の体力(?)に合わせて使い分けるのが一番です。重い鉢を選んだばかりに、管理が行き届かず植物をダメにしてしまったら、元も子もありません。“あけみ様”のように、移動しやすいようにキャスター付きの鉢置きを利用しても良いですね。「でも、やっぱりプラスチック鉢は味気ない…」と思うなら、鉢カバーを使う手もあります。

スリット鉢はどこが良い?

女性マーク「クリスマスローズはスリット鉢がおすすめ!根回りがなく、元気に育つ」(愛媛県/noppo様)

男性マーク「以前は焼き物の鉢を使っていましたが重いのと水はけを考えてスリット付きプラスチックにバラを植えています。今季始めた室内の観葉植物は陶器を使うつもりです」(群馬県/バルオ様)

女性マーク「バラが多いので、スリット鉢を多用していますが、もう少しデザイン性があればいいのに…。でもあの安さで機能性はいいですね」(愛知県/鈴木あやの様)

hanagokoroill04みなさんの声で意外に多かったのが、スリット鉢への高評価です。スリット鉢はプラスチック製で、鉢の下部分に切れ込み(スリット)が入った鉢のこと。スリットを入れることで何が良くなるのかと言うと…まず、いくつものスリットがあることで水はけが良くなり、通気性が悪いというプラスチック鉢のデメリットが改善されます。そして最大の特長は、根がサークリング現象を起こさず、理想的な根の張り方を促す点。サークリング現象とは、根がグルグルとどぐろを巻いている状態のこと。これって、元気がイイ証拠だと思っている人も多いかと思いますが、理想的な根の張り方はイラスト左のように、地面に根を下ろしているような状態。どうやらスリット部分から土の内部に光が入ることでこのような根の張り方になるようです。植物が健全に育つには、根の健康が大事!という意味では、このスリット鉢は優れた鉢と言えそうです。ただ、“鈴木様”のおっしゃる通り、デザイン性で言えば、ちょっぴり味気なさを感じるかも…。


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