収穫もたっぷり楽しむコツ ~その2
もともとさほど肥料を必要とする性質ではありません。でも、確実に実らせるためには、タイミング良く与えることが大切。特に、土の量が限られた鉢植えでは、地植えよりも肥料が必要になります。肥料やりは年3回が基本。新芽のエネルギーになる「2月」、鉢植えで大切な夏バテ防止のための「6月」、果実の肥大と樹木自身の疲れをとるための「10月」です。花ごころの専用肥料『オリーブの肥料』などを使って、鉢の大きさに合った適切な量を与えましょう。また、葉の色が全体的に黄色っぽくなったら肥料不足のサインなので注意しましょう。
常緑のせいか放任されがちなオリーブですが、枝葉が混み合うと、必要な日光や風が内部まで届かず、病害虫の被害などで、木の健康が損なわれてしまいます。樹形を整えるためにも、そして充実した枝を伸ばし、実付きを良くするためにも、休眠期の1〜2月に剪定を行いましょう。
■鉢植えの剪定の例■
オリーブは、昨年の春から夏に伸びた緑色の若い枝に果実を付けます。新しい枝を全部切ってしまうとその年の果実は望めません。「剪定すべき枝」を見極めて、若い枝はある程度残すようにしましょう。
・枯れ枝や株元から出てくる若芽(ひこばえ)
・内向きに伸びた枝や他の枝と交差する枝
・混み合っている枝は適宜間引く
・全体のバランスを悪くするような伸び出した枝も、思い切ってカット!
より確実に果実をつけるために、人工授粉を行うのもオススメです。適期は5月中旬~6月中旬、耳かきの梵天ややわらかい筆を用意して、2品種育てている場合は、一方の株の花粉をとったら、もう一方の品種の雌しべに撫でつけます(この作業を交互に行う)。尚、作業後雨に当たると、花粉が濡れて上手く受粉できないので、人工授粉は3~4日晴れが続く予報の時に行うか、雨の当たらない軒下などに鉢を移動させて行いましょう。また、1本しか育てていない場合も、お知り合いに花粉を分けてもらうなどして、チャレンジしてみるとイイですよ。