多肉植物の管理ポイント&楽しみ方
葉や茎に水を貯める機能がある多肉植物ですが、水やり不要というわけではありません。置き場所や季節にもよりますが、大体10日に1回くらいのペースで必要になります。よ〜く観察していると、水不足になると葉にシワがよってくるのがわかります。それから水を与えると、葉が再びプリッと膨れます。このように、毎日観察して、水やりのタイミングを身につけてください。
1回に与える水の量は、器の中の土全体が湿る程度。底穴があいている器なら、水が底から出てくる程度です。湿度が高過ぎる夏、気温が低過ぎる冬は、多肉植物にとってはつらい時期。水やりは少し控え目にして、様子を見ながら行いましょう。
春の生長期には、できるだけ日当たりの良い場所に置きましょう。風通しが良いことも大切。風通しの悪い場所は、病害虫も発生しやすくなります。特に夏場は、高温多湿で弱りやすい時期です。なるべく風通しが良く、直射日光が当たらない場所に置きます。秋になれば、湿度も低くなり、再び生長期に入ります。紅葉する種類の植物は、きれいに色付かせるため、日光によく当てましょう。冬場は、ほとんどの植物は休眠期に入ります。0℃以下になると、体内の水分も凍ってしまうので要注意!
ほとんどの多肉植物は、簡単に挿し木などで増やすことができます。適期は春の生長期。例えば、ポロっと取れた葉を、乾いた土の上に置いておくだけで、根が出てきます。発根したら水やりをして、さらに数週間経つと、葉の付け根から新しい芽(脇芽)が出てきます。元の葉は、新芽が出ると養分をとられて色が薄くなりますが、心配しなくて大丈夫。
また、大きく生長した株は、茎の上のほうで切り取って挿し木することができます。切り取った苗の下の方の葉を取り除いて、そのまま水や土の入っていない器に入れておくと、切り口から根が出てきます。じかに土に挿すより、根が出てくるのを待つ方が、失敗は少ないようです。挿し木をしながら寄せ植えを作ってもイイですね。
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