実付きを良くする、その他のポイント
苗選びについて
オリーブは自家受粉しにくい性質があるので、1本だけで育てるよりも、違う品種をもう1本、近くで一緒に育てる方が実付きが良くなります。また、小さい苗は実を付けるまでに年数がかかるので、早く収穫を楽しみたい場合は、7号鉢以上の苗(さし木から3〜5年の苗)から始めましょう。品種によって、実付きはもちろんですが、耐寒性や耐風性なども違うので、栽培する環境に合ったものを選びましょう。
代表的な品種
ネバディロ・ブランコ 耐寒性があり、枝葉が茂りやすい。花粉が多いので、他の品種に受粉させるための木としても重宝する。 |
ミッション 耐寒性があり、スリムな樹形なので鉢植えにしてベランダでも楽しめる。先が尖った果実はかわいらしいハートのような形にも。 |
マンザニロ 育てやすくて実付も良い、世界中で最も栽培されている人気品種。小さなリンゴのような丸い実をつける。 |
ルッカ 育てやすく、小ぶりな実をたわわにつける。生育旺盛で生長が早く、オリーブらしい樹冠を楽しめる。 |
シプレッシーノ 耐風性があるので、風の強い場所に向く。スリムな樹形で、若いうちから実がなりやすい。 |
フラントイオ イタリアのトスカーナ地方で主に栽培されている品種で、果実は高品質のオイルがとれる。生育旺盛で、枝葉を広く伸ばす。 |
ピクアル 1本でも実がつきやすく、生育旺盛。果実は完熟すると光沢のある黒色になり、質の高いオイルがとれる。 |
水やり
地中海沿岸に育ち、乾燥に強いイメージがあるオリーブですが、乾燥し過ぎると花実を落としてしまいます。冬場でも注意が必要です。冬場は生長が止まっているように見えますが、木の内部では花芽をつくる準備が着実に進んでいます。この時期に水切れを起こすと、花付き・実付きが悪くなります。鉢植えは特に注意して、土の表面が乾いたら、鉢底の穴から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
剪 定
放任されがちなオリーブですが、枝葉が混み合ってしまうと、実付きも悪くなります。また、病害虫の被害にも遭いやすくなります。木の内側までしっかりと日が当たり、風通しを良くすることで、充実した枝が伸びて、実付きが良くなります。枯れ枝や株元から出てくる若芽(ひこばえ)は切り取り、木の中心に向かっている枝や、混み合っている枝を適宜間引くようにしましょう。
『オリーブの土』
原産地の土壌を考慮し、オリーブが好むカルシウム成分を配合。根からしっかりと育てます。
『きれいな鉢底石』
水はけが良い土を好むオリーブの鉢植えには必須です。
『コンテナガード(ホワイトストーン)』
土表面を覆うことで、オリーブの鉢植えの美しさを際立たせます。