冬の花壇や寄せ植えにぴったり！『ガーデンセンペル』とは？
ユニークで愛らしい姿の多肉植物。1鉢ずつ楽しむだけでなく、寄せ植えや雑貨とのコラボで、年々人気が高まっています。今回は、そんな多肉植物の中から、冬のお庭でも楽しめる「センペルビウム」をご紹介します。
先端が少し尖った葉が重なってロゼット状になる姿が、まるで花のように美しいセンペルビウムは、ヨーロッパでは古くから人気のある多肉植物です。このベンケイソウ科センペルビウム属ばかりを収集、栽培している愛好家もたくさんいるほどです。センペルビウムはヨーロッパからコーカサス、中央ロシアにかけての山岳地帯に分布していて、岩盤や岩壁を覆うように自生しています。茎はほとんどなく葉はロゼット状に密集してつき、春から初夏にかけてこのロゼット状の基部からランナーを出し、その先に子株をつけ、さらにその子株からもランナーを出して新たな子株をつけ、面を覆うように群生するようになります（この群生する姿は見事！）。生育を始めて数年経つと、ロゼット状の葉の中心から花茎を伸ばして花を咲かせますが、一度花が咲くとその株は枯れてしまうので、子株で増やしていきます。また、美しい葉の形だけでなく葉色も様々なのも魅力。鮮やかな黄緑色から深い緑色、葉先が赤銅色になるものや紫黒色などがあり、カラーリーフとしても楽しめます。中には、寒くなるときれいに紅葉するものも…。いろんなタイプをコレクションしたくなる愛好家の気持ちがよくわかりますよね。
多肉植物は生育期の違いから、夏型・冬型・春秋型の3タイプに分けられます。気温の低い山地に自生しているセンペルビウムは、日本では秋から春に生長するので、冬型になります。センペルビウムは寒さに強く、寒冷地でも一年中屋外で栽培できるものが多くあります。雪が積もっても、その下で休眠したまま冬を越すことができるほど寒さに強い性質です。逆に、夏の高温多湿に弱いため、蒸れないように管理することがポイントになってきます。花ごころでは、そんなセンペルビウムの中で、ガーデンシクラメンのように花壇や寄せ植えで気軽に楽しめる品種を「ガーデンセンペル」と名付け、夏の高温多湿に比較的強く、夏越し可能な品種をセレクトしご紹介しています。ワンパターンになりがちな冬の花壇や寄せ植えですが、この新しい素材「ガーデンセンペル」を加えれば、個性的で美しいウインターガーデンが楽しめます。
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