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週刊ラジオトーク
2017.01.11

スイセン

今回ご紹介するのは、寒い中で花を咲かせる「スイセン」です。寒さに強く、丈夫で育てやすいので、昔から親しまれているお花です。「ニホンズイセン」など、一部のスイセンは12月から咲いていますが、たくさんの品種が楽しめるのは、この後、2月頃からになります。

 

「スイセン」は球根植物で、1万以上もの種類があります。その中から、人気の品種をいくつかご紹介しましょう。9㎝ほどの大きな花を咲かせる「ピンクチャーム」は、白い花びらに、中央のカップがピンクサーモン色で美しくて清楚な印象です。八重の白い花を房状にポンポンのようにつける「エルリッチャー」は香りが強く、爽やかな香りをあたり一面に漂わせてくれます。正面から見るとまん丸のヒマワリのような形の「サンディスク」は、咲き進むにつれて黄色から白へと色が変化します。草丈が10㎝ほどの「テータテート」は、小さく可愛く寄せ植えに大人気です。

 

「スイセン」は品種によって、草丈が40㎝ほどになる物もあるので、育てる場所を考えて選ぶようにしましょう。球根を植え付ける時期は秋ですが、1月には、蕾をつけた球根や、これから咲く、「芽だし球根苗」が並びます。「芽だし球根苗」は、芽が少し出た状態まで管理されたものなので、すぐに花が楽しめます。葉の色艶が良くて、元気なものを選びましょう。

 

「スイセン」は日当たりを好みますが、夏の間は地上部が枯れて休眠するので、夏に木陰などの半日陰になる場所がベストです。鉢植えにするなら、深さのある鉢を用意して、底にゴロ石の「鉢底石」を入れて水はけを良くし、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」で植え付けましょう。根は崩さず、球根の頭が隠れる程度に植えて下さい。水やりは土の表面が乾いたらたっぷりです。植え付けたら、肥料も要らず、花を楽しむだけです。ただし、来年も咲かせるためには、花が咲き終わった後、しっかりお世話をしましょう。

 

咲き終わった花は早めに切り取ります。葉は切らずに残して、「球根の肥料」を与えて、しっかり育てます。残った葉が光合成をすることで、来年の開花に必要な養分を作り出し、球根の中に蓄えます。ですから、葉が黄色く枯れてくるまで、水やりも続けましょう。しっかり養分を蓄えたら、毎年春先に、美しい「スイセン」の花が楽しめますよ。

 

来週は、冬を鮮やかに彩る「プリムラ」です。


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