今回ご紹介するのは、ヒマワリを小さくしたような花を咲かせる「ルドベキア」です。聞きなれない名前ですが、17世紀のスウェーデンの植物学者、ルドベックに由来していると言われます。
北アメリカ原産で、真夏の炎天下でも花を咲かせる丈夫な植物です。花色はオレンジ、黄色、赤茶色があり、ヒマワリに似た一重から、ダリアに似た八重咲きまであります。草丈はヒマワリより小さく30~60㎝、背の高い品種でも80㎝くらいでよく枝分かれし、株一面に花を咲かせてくれます。最近は、ヒマワリの変わりに「ルドベキア」を花壇いっぱいに咲かせるケースが増えています。地面を覆うグラウンドカバーになる品種もあります。
人気の品種は、草丈30㎝ほどで、10㎝の花を株一面につける「ローランド」シリーズ。10月いっぱいまで次々に花を咲かせます。花びらがさくらんぼ色で、中央の花芯が赤紫色のシックな「チェリー・ブランデー」は、落ち着いた雰囲気が秋にもピッタリです。「グリーン・ウィザード」は、「花びらを忘れてしまった花…」とも言われるように、花びらがなく、円柱形の茶色の花芯とガクのみのユニークな花姿で人気です。
お店で好みの苗を見つけたら、下の方の葉まで色艶の良い、元気な株を選び、直射日光のあたる、日当たりの良い場所で育てましょう。土が常に湿った状態になると腐りやすいので、鉢植えの場合は必ず、「鉢底石」を入れて、水はけを良くしましょう。土は、栄養たっぷりの花ちゃん培養土でOKです。乾燥に強いので、鉢土の表面がしっかり乾くのを待ってから、たっぷりと水を与えましょう。日中は暑さでお湯になり、根に負担がかかるので、涼しい朝や夕方に水やりをしましょう。
咲き終わった花はこまめに切り取ると、次々と開花します。 こぼれダネで増えるほど、丈夫で、手間のかからない植物ですから初心者にもおススメです。
来週は、ビタミンCいっぱいの「芽キャベツ」の育て方をご紹介します。お楽しみに。