今回は、お盆の定番植物「ホオズキ」の育て方です。赤い提灯がぶら下がったような姿が特徴ですが、実を包んでいる袋状のものは、ガクです。花が終わった後、ガクが発達して実を包み、緑色から朱赤に色づきます。花は、6月頃から咲き始めますが、ナスに似た白い小さな花です。草丈は60~90㎝ほどになります。
ホオズキは、実が大きくなる「タンバホオズキ」や、草丈20cmほどの「三寸ホオズキ」などがありますが、最近は、観賞用だけでなく、食べられるホオズキもあります。「ストロベリートマト」、「オレンジチェリー」といった品種が人気で、ミニトマトのような見た目と食感で、独特の甘みと酸味があります。
「ホオズキ」を選ぶ時は、実も葉も色艶の良いものを選びましょう。日光が大好きなので、一年中日当たりの良い場所で育てます。実のついている鉢植えは、植え替えずに、そのまま春まで育てて下さい。
冬までに気を付けたいのは水やりだけです。湿った土を好むくらい、乾燥は苦手です。実をつけている間は、土の表面が乾いてきたら直ぐに水を与えましょう。乾燥させてしまうと、実が色づかずに落ちてしまいます。冬には地上部が枯れてしまいますが、寒さには強いので大丈夫です。完全に枯れて見苦しくなったら、地上部だけ切り取ります。来年も実を付けるために気を付けたいことは、土です。ホオズキはナス科の植物なので、同じ場所で育てると、連作障害が出てしまい、うまく育ちません。先の話になりますが、新芽が出る3~4月頃に、栄養たっぷりの新しい土「花ちゃん培養土」で植え替えをしましょう。ホオズキは肥料が大好きですから、土と一緒に元肥として「元肥そだちBB」を混ぜておきましょう。
その後は、花が咲き始めたら、液体の「有機プラス100倍液肥」を1週間に1回ペースで与え続けましょう。今年は実を存分に楽しんで、春に新しい土に植え替えることを覚えておけば、毎年実を楽しめますよ。
次回は、涼しげな花『アメリカンブルー』です。