今回ご紹介するのは、「アルメリア」です。「アルメリア」は、「海の近く」という意味で、海辺に多く自生しています。細くて濃い緑色の葉がワサワサと茂り、春には、そこから細長い茎が伸び、その先に小さい花が集まってボール状に花をつけます。その姿がカンザシに似ていることから、「ハマカンザシ」とも呼ばれています。
花が咲く頃の草丈は、5㎝ぐらいのものから40㎝ほどになるものまで様々です。花色は、白、ピンク、赤があり、2～3㎝の小さなボール状のものや、4～5㎝の見ごたえのある花を咲かせるものもあります。花が4～5㎝と大きい「バレリーナ」シリーズは、草丈20～30㎝になり、丈夫で育てやすい品種です。葉が1～2㎝でグラウンドカバーのように使われる「姫ハマカンザシ」や、葉に斑が入り、花のない時期でも楽しめる品種もあります。
購入する時は、葉がよく茂っていて、色艶の良いものを選びましょう。日当たりの良い場所を好みますが、夏の暑さと蒸れが苦手です。地植えにする場合は、風通しの良い場所で、夏は午後から陰るような所が最適です。鉢植えなら、鉢底にゴロ石の「鉢底石」を必ず入れて、水はけを良くします。栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」に、下の方の根を軽く崩して植え付けましょう。
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりですが、花後の梅雨から夏にかけては、土の湿った状態が続くと蒸れて枯れてしまうので、乾かし気味にしましょう。
肥料は、植え付けて1週間経ったら、ゆっくり効く緩効性の化成肥料「ＩＢのチカラ」などを1回与えれば、それ以外は必要ありません。大きな株に育つと、株元の芽が詰まって夏に蒸れて枯れやすくなってしまいます。2～3年に1回は、秋に株分けをするようにしましょう。春の草花と合わせて、寄せ植えをするとかわいい一鉢が作れますよ。
次回は、カリフォルニアポピーとも呼ばれる『エスコルチア』をご紹介します。
