今回は、初心者にも育てやすく、人気が高まっている「茎ブロッコリー」です。「茎ブロッコリー」は、茎が15~20㎝と長く伸び、蕾が小さいブロッコリーで、茎はアスパラガスに似た甘みがあるので、料理にもよく利用されます。本来ブロッコリーは、高温多湿を嫌い、涼しい環境を好みますので秋から冬にかけて育てるのが一般的ですが、「茎ブロッコリー」は、比較的暑さにも強いので、夏でも収穫できます。また、収穫までが50~60日と早いのと、次々と脇芽が出て長期間収穫できるので、ブロッコリー好きにはおススメです。
有名なのが、ブロッコリーと中国野菜のカイランを交配してできた「スティックセニョール」、スーパーでよく見かけます。茎の甘みが強い「グリーンボイス」。蕾が白色で通常のブロッコリーよりクセがなく食べやすい「すずなりブロッコリー」などがあります。
3月は、種からでも育てられますが、初心者には苗がおススメです。蕾を収穫するので、苗の良し悪しが影響します。本葉5~6枚育っているもので、節が太く、節間の詰まったガッシリした苗を選びましょう。
野菜用の深型プランターを用意し、底に「鉢底石」を入れ、栄養たっぷりの「花ちゃん野菜の培養土」で植え付けましょう。苗と苗の間隔は30㎝です。根は崩さずに、優しく植え付けます。深く埋めてしまうと、腐って傷んでしまうことがあるので、苗の土の上部とプランターの土の上部が同じ高さになるように植え付けます。プランターの底から水が染み出るまで、たっぷり水やりをしましょう。植え付けて2週間経ったら、肥料やりをスタートします。肥料不足にならないように、野菜用の「有機化成肥料」をしっかり与え続けましょう。また、生長してくると、風で倒れやすくなるので、支柱で固定します。
茎ブロッコリーは脇芽が生長したものなので、最初に頂点に出来る蕾が、2~3㎝の大きさになったら、切り取ります。こうすると、脇芽が次々と出てきますので、茎が20㎝ほど、蕾が10円玉くらいの大きさになったものから収穫しましょう。
次回は、ゼラニウムの一種『ペラルゴニウム』をご紹介します。