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週刊ラジオトーク
2013.03.06

ワスレナグサ

3月は、卒業シーズンですね。今回ご紹介するのは、『私を忘れないで』という花言葉をもつ花、「ワスレナグサ」です。

 

この名前は、中世ドイツの悲恋物語に基づいています。
騎士ルドルフは、ドナウ川の岸辺に咲くこの花を、恋人・ベルタのために摘もうとして、誤って足を滑らせ急流に流されてしまいます。
ルドルフは手に持っている花を彼女に投げながら「私を忘れないで」と叫び、水中に消えていきました。
残されたベルタはルドルフの墓にその花を供え、彼の最期の言葉を花の名前にしたということです。

確かに、この花の青い色は美しく、魅惑的です。
花の大きさは8ミリほどと小さいのですが、密になって咲く姿は見ごたえがあります。
色は青色のほかに、白とピンクもあります。
葉は楕円形で、草丈は15㎝と低いものから40~50cmと高いものまであります。
本来は多年草ですが、日本の夏の高温多湿が苦手で、梅雨の時期に溶けるように枯れてしまうことが多く、一年草として扱われます。

 

「ワスレナグサ」には、背が高くなるタイプ「ブルームッツ」や、背が低いタイプ「モナミブルー」があり、そろそろ苗が出回り始めます。
この時期の蕾がつき始めた苗を植え付けると、春にはよく茂り、草丈も大きくなり、ボリュームたっぷりの花が6月頃まで楽しめます。
蕾が少なくても、葉がしっかり茂っているもの、葉の縁が茶色くなっていないものを選びましょう。
購入した苗は、できるだけ早めに植え付けます。
土は「花ちゃん培養土」、鉢植えの場合は、鉢底にゴロ石の「鉢底石」を入れましょう。
日当たりの良い場所で育てますが、この時期は寒風で葉が傷むこともありますから、強い風の当たらない場所が適しています。

 

水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりです。
極端な乾燥を嫌うので、水のやり忘れには注意しましょう。
肥料は、植え付けて1週間経ってから、ゆっくり効く「IBのチカラ」を土の上に置きます。
1ヶ月に1回のペースで与えれば十分です。
寄せ植えの名脇役にもなるし、花壇に植えてもナチュラルな感じでしっくり馴染み、手間なく育てられるので、初心者でも楽しますよ。

 

次回は、美しい銀色葉も魅力的な『ローダンセマム』をご紹介します。


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