アンケート結果 野菜づくり、苗スタート?それとも、種スタート?
アンケート結果(1)野菜を種から育ててる?その理由は?
野菜を育てたことがあるという人は全体の約9割。その中で種から野菜を育てたことがあるという人も9割でした《グラフA・B》。苗からではなく種から育てる理由を伺ったところ《グラフC》、最も多かったのは「見た目、生長が楽しみだから」という声。確かに、芽吹いた時の喜び、日に日に生長して変わっていく様子を見る楽しみは何ものにも代え難いですよね。それに、一から自分で育てた安心感もあるし、何よりも愛着が沸きます。そして、2番目に多かったのは、やはり「低コストだから」という声。苗から育てるよりコストがかからないのも種まきの大きな魅力。それは、畑など規模が大きくなればなるほど実感するハズです。逆に、野菜を種から育てないという人に、その理由を聞いてみると《グラフD》、圧倒的に多かったのが「難しそうだから」という声。ある程度育った苗から育てるのとは違って、それなりの知識や根気、コツが必要なのは確かです。でも、苦労した分だけ、それだけのメリットを運んでくれるのも種まきの良さなのかもしれません。
アンケート結果(2)種から育てやすい野菜は?種まきの注意点は?
種から育てるのにオススメの野菜を伺ったところ《グラフE》、トップは緑のカーテンとしても不動の人気を誇る「ゴーヤ」。続いて、トマト、キュウリと、夏野菜の定番が続きました。とはいえ、これら上位の野菜は、特に種からの方が育てやすいというわけではなく、苗から・種からを問わず野菜づくりでは常に人気上位に入る野菜たちです。また、トマトはトマトでも、苗ではなかなか売られていない珍しい品種も、種なら入手できるというのも、種から育てる魅力の一つという人もいらっしゃいました。
実際に種をまく時、最も注意していることを伺ってみると《グラフF》、「土質」という声が最も多く聞かれました。種まきに使う用土で一番大切な条件は「清潔なこと」。種は、言ってみれば赤ちゃんのようなもの。抵抗力がないので、用土に雑菌が潜んでいると、発根しても腐ってしまうことがあります。一般的には清潔で肥料の入っていない小粒の赤玉土やバーミキュライトを使いますが、種まき専用用土を使えばさらに安心です。さらに注意したいのが、種をまく用土は、まく前に十分に湿らせておくことが大事。なぜなら、種まき後にジョウロで水やりをすると、せっかく均一にまいたのに、小さなタネは流れてしまうことがあるからです。畑などに直まきする場合も、事前にたっぷり水をまいておきましょう。
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