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みんなの花咲ライフ
2015.06.01

みんなに聞いた『わが家の小さな果樹園』

花ごころ 花咲ライフ119 果樹の鉢栽培 「わが家の小さな果樹園」

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今回のアンケートで鉢植え果樹の収穫に満足しているという人は3割強。でも、果樹を鉢植えで育てると収穫の他にも様々な楽しみを与えてくれます。ここでは、みなさんのお家の小さな果樹園=果樹の鉢植えについて、様々な声をご紹介しましょう。

【土選びも、鉢植えならラクラク】

女性マーク「ブルーベリーを鉢で育てています。大株なので(10号ポット2鉢と6号ポット2鉢。いずれも違う品種のハイブッシュ系品種です)収穫も満足しています。酸性土を好むブルーベリーでも、鉢植えだと土作りが楽なのも気に入っています。あまり病害虫も無く管理は楽ですが、ヒヨドリに実を狙われるため、毎年実が色づいてくる前にネットをかけるようにしています」(北海道/あるちゃん様)

hanagokoro花ごころ 花咲ライフ119 果樹の鉢栽培【土選びも、鉢植えならラクラク】今回のアンケートでも。最も多くの人が鉢で育てているのがブルーベリー。収穫量に満足していらっしゃる人もいれば、不満という人もいらっしゃいます。まず、基本的なことですが…ブルーベリーは自家受粉しにくい性質があるので、植え付ける時には「同じ系統の別の品種」を近くに植える必要があります。また、“あるちゃん様”のおっしゃるように、ブルーベリーはツツジ科の多くの植物が好むのと同様、酸性土壌を好みます。だから、地植えの場合は、酸性の土壌に改良するために、庭土にピートモスを混ぜて調整するする必要があります。この点でも、鉢植えなら専用用土を使えばとってもラクですし、ご自分で土づくりをするにもとっても簡単です。周囲の植物への影響を考える必要もありませんよね。

【時には家族と一緒にお引っ越し】

女性マーク「日照が限られているので、お日様を追いかけて鉢を移動します。大変ですが、収穫を楽しみに、頑張っています」(埼玉県/tyatamama様)

女性マーク「旅行先のお祭りでオリーブの苗木をいただいたのがきっかけです。我が家は転勤族なので鉢植え一択でした。いつか家を建てたら玄関横にウエルカムツリーとして植えたいね、と言いながら一緒に異動を重ねてとうとう4回目の引っ越しになりました。オリーブは1本だけでは実にならないというのを知って諦めていたのですが、転勤先のお隣の庭に見事なオリーブの木があって緑の丸い実がなっていたので、もしかしたら近くに置いておけば我が家のオリーブも…とちょっと期待しています」(兵庫県/まな様)

hanagokoro果樹を鉢で育てることの最大のメリットと言えば、移動できること。“tyatamama様”のように、日当りによって向きを変えたり、場所を移動したり手軽にでき、果実が色づく時期には、着色を良くすることもできます。また、涼しい気候を好むリンゴは、夏は涼しい場所に移動させ、温暖な気候を好むミカン類なら、冬は室内など暖かい場所に移動させることができるので、リンゴとミカンを同時に育てることだってできます。“まな様”のように、家族と一緒に引っ越しできるというのも鉢栽培の良い点ですよね。地植えの場合、引っ越すのは大変な作業になるうえ、植物にとっても負担が大きくなってしまいます。ブルーベリーと同じく、オリーブも1本だけでは実がつきにくい性質なので2本以上を同時に育てます。今回の引っ越し先には、お隣りにオリーブの樹があるということなので、開花時期が合ってうまく受粉できれば、もしかしたら待望の実がなるかも知れませんね。人のふんどしで相撲を取るみたい?(笑)。

【鉢栽培で大変な作業は?】

女性マーク「夏場の水やりには気をつけています。朝夕2回、たっぷりと水をまきます」(三重県/しろっこ様)

女性マーク「ブルーベリーを植木鉢で育てています。夏場、つい、水やりを忘れて、枝先が何度も枯れてしまいました」(愛知県/どらちゃん様)

男性マーク「現在鉢植えにてイチジクを育てているが、土の表面から水分が蒸発するのが速く、根が水分を吸い上げる速度も速いため、水遣りの頻度が高く大変、また根の生長量が凄く、植え替え時は鉢から抜くのが大変」(千葉県/長谷川 平蔵様)

hanagokoro花ごころ 花咲ライフ119 果樹の鉢栽培【鉢栽培で大変な作業は?】果樹の鉢栽培で一番大変だと思うことを聞いてみると、右グラフのように「水やり」という人が最も多くいらっしゃいました。確かに、地植えと違って鉢栽培では水やりが大事になってきます。夏場は特に注意が必要ですし、人気のブルーベリーの根は細く、根を深く張らずに地表近くに伸びる性質があります。だから、水切れに弱く、乾燥すると先端が枯れたり、実の生育が悪くなったり、ひどい場合は株自体が枯れてしまいます。鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにしましょう。乾燥防止のために二重鉢にするのも良いですし、マルチングするのもオススメです。また、水やり回数が多い鉢栽培では、肥料分が流れやすいので、肥料も庭植えより回数を多めに施しましょう。そして2番目に大変だと感じているのが「植え替え」でした。でも、植え替えは鉢植えならどんな植物でも必要な作業。ひと回り大きな鉢に植え替えても良いし、これ以上大きくしたくないなら、根を下3分の1くらい切って、元の鉢に戻します。2〜3年に1度を基本に、土をリフレッシュして、根の環境を整えてあげましょう。

【鉢栽培ならトロピカルフルーツも!】

男性マーク「パッションフルーツを鉢植えで育てました。綺麗な花をつけて思いのほか良く育ちましたが、越冬できずに枯らしてしまいました。東京なので温暖かと思い油断しました…」(東京都/MS様)

女性マーク「パッションフルーツを育てて3年目になりますが、初めての収穫をして食べてみましたが、やはり秋に受粉したパッションフルーツの実はまるで甘みもなく酸っぱいだけの成果でした。色も薄くて香りだけはなんとなくありましたが、食べれるものではありませんでした。肥料やり、水の管理、毎日毎日観察しながら頑張ってみたものの…。南国フルーツですので山陰の冬はさぞかし凍えたことでしょう。枯れもぜずこの冬をなんとか乗り越えてくれました。来年は春に花を咲かせて受粉をし、夏には美味しいパッションフルーツを味わいたいと思っております」(島根県/文鳥さん様)

hanagokoroスーパーなどでもミラクルフルーツ、パパイヤ、パッションフルーツ、アサイーなどの熱帯果樹(トロピカルフルーツ)をよく見かけるようになり、同時に熱帯果樹の苗もたくさん出回るようになりました。熱帯果樹の栽培は冬越しが難しかったり、高木になるものも多いので、育てるのが難しいと思っている人も多いでしょう。確かに、極端に寒さに弱いものもありますが、熱帯果樹の中でも、冬の最低気温が5〜6℃以下(水やりを控えれば0℃)にならなければ意外と楽に育てられるものもあります。その代表がパッションフルーツやアセロラ、グァバなどです。また、鉢植えならコンパクトに育てられるので、移動しやすく温度管理も楽に行えます。と言っても、お二人ともパッションフルーツの温度管理には苦労されているようですが…。でも、熱帯果樹を自宅で育ててるなんて、ちょっと自慢できそうですよね。みなさんも一度挑戦してみてはいかが?

【実が落ちちゃうのは、なぜ?】

女性マーク「思うように実がつかない。実が落ちてしまう」(群馬県/アリアス様)

女性マーク「田舎で収穫したアケビがいま花が咲いている!食べられるほどになるかしら?グミはたくさん実を結ぶのに有る程度大きくなるとぱらぱら落下してしまう。なぜ?」(東京都/宮崎悦子様)

女性マーク「日当りの問題もあるのか、実がなっても熟す前に落ちてしまうことがある」(岡山県/じゃすみん様)

hanagokoro花ごころ 花咲ライフ119 果樹の鉢栽培【実が落ちちゃうのは、なぜ?】果樹は木自体が丈夫に育っていないと、体の負担を軽減するために自己防衛手段をとることがあります。例えば、豊作の次の年は収量が減る「隔年結果」、そして「生理落果」と呼ばれる現象です。果樹は花を咲かせて結実した後、たくさんの果実を落とします。原因は風や病害虫の被害などによるものもありますが、多くの場合は発育途中で原因不明のまま落果します。幼果が落花する場合は、もともとめしべに欠陥があったり、果実の発育が止まってしまったなどの原因が考えられますが、他にも、鉢が小さかったり、肥料や水分不足、日光不足など、他にもいろいろな原因がある可能性も。正直なところ、はっきりとした対策を立てられないのが実状です。でも、日頃からきちんとした管理や人工受粉などを行って、木を健康に保っていれば、きっと実を結ぶハズです。あきらめずにがんばってくださいね。

【大きくなり過ぎた!】

女性マーク「果樹栽培ド素人です。3年ほど前に、小さなイチジクがなるという苗を買いました。特にタグの説明書きなどもじっくり見ずに果樹専用鉢に植えつけました。一年目から甘くて小さな美味しいイチジクが収穫でき嬉しかったのですが、一つだけ見落としていました。小さなイチジクだからといって実が小さいだけで木は普通のイチジクと同じように大きくなることを…。現在3年目、地植えするか鉢を大きくするか悩んでそのままです。鉢底からは長い根っこが這い出しています…」(広島県/たろこみー様)

hanagokoro果樹はとても長生きです。だから、果樹を育てる時は、下調べをきちんとしておくことが大切。中でもどのくらいの大きさになるかを知っておかないと、大きくなり過ぎて管理できなくなることも…。イチジクも地植えで放任すると大木になって手に負えなくなることもあります。根がとても強いので、時にはコンクリートを突き破ることも…! 鉢植えで育てる場合は、できるだけコンパクトな品種を選び、毎年きちんと剪定しましょう。“たろこみー様”のイチジクは、実が小さいだけで、木の大きさは他のイチジクと変わらないということですね。例えばサクランボは可愛らしい実を付けるので、小さく育てられそうですが、地植えにして放っておくと、5〜6メートルもの高木になることもあります。実の大きさと樹高は比例しないんですよね。もちろん剪定したり、鉢植えにしてある程度まで低くつくることはできますが、品種によっては限界があります。あらかじめ木の大きさを知ってから、果樹の種類や品種を選ぶようにしましょうね。

【あっという間に虫の餌食に…】

女性マーク「あまり薬品類は使いたくないので、虫除けの植物と一緒に育てています。薬品ほどの効果はありませんが。。。^^;」(大阪府/ナンシー様)

女性マーク「レモンは毎年青虫(蝶の)にすべて葉を食べられてしまう。でも、昆虫?も大好きなのでそのままにしているので、まったく収穫はできない」(兵庫県/TOMO15様)

男性マーク「柑橘類が多いのですが、夏はアゲハ蝶の溜まり場になっています。何本かは隔離して、実を付けさせたいと思うのですが、結局は蝶たちの食料庫になってしまいます」(岩手県/Kick様)

hanagokoro花ごころ 花咲ライフ119 果樹の鉢栽培【あっという間に虫の餌食に…】果実は食べるものなので、できるだけ薬剤を使いたくないという気持ちはわかります。できるだけ病害虫に強い品種を選んだり、株を丈夫に育てて抵抗力を高めておくことが大切ですが、それでも1年という長い時間をかけて育てる果樹だからこそ、害虫にやられてしまうのはあまりにも残念過ぎます。やはり薬剤を上手に使って防除するのがオススメ。薬剤には薬効期間があるので、収穫の頃に薬剤の成分が切れるようにタイミングをはかって散布すれば安全です。また、レモンなどの柑橘類に多いのが、アゲハの幼虫です。“TOMO15様”“Kick様”のおっしゃるように、あっという間に葉を食べ尽くしてしまいます。一匹でも見つけたら、葉の裏もしっかりチェックして、すぐに捕殺しましょう(虫好きの人には辛いですが…)。これからの季節6月〜10月中旬までは要注意ですよ。


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