ハーブに関するアンケートは、ちょうど10年前にも行いました。ハーブを育てている人の割合は、10年前と今回を比べると、ほぼ同じで6割ほどの人が育てていらっしゃいました《グラフA》。ハーブ栽培はすっかりガーデニングとして定着したという証拠かもしれませんね。ハーブを育て始めたきっかけを伺ってみると《グラフB》、ハーブティーや料理に使いたいからという人が最も多く、野菜や果樹のように「収穫して利用する」という魅力をハーブにも求めていらっしゃるようです。続いて多かったのが「香りのある植物を育てたいから」という答。ハーブの香りは本当にリラックスさせてくれるので、ハーブクラフトや入浴剤などアロマテラビーに使えるのも大きな魅力。それに、手で触れるたびに香るので、お手入れするだけでも癒されますよね。また、通路に植えて、歩くたびに足に触れて香るのを楽しんでいるという人もいらっしゃいました。ハーブ栽培で注意していることをお聞きすると、最も多かったのが「育てる場所」という答でした《グラフC》。育てる場所に注意するというのは、どんな植物でも同じことでハーブに限ったことではありません。しかも2番目に多かったのは「特にない」という答。つまりハーブ栽培はそれほど難しくないと思っていらっしゃる人が多いということかも。 

ハーブ栽培の楽しみは、何と言っても収穫して利用すること。みなさんに主なハーブ利用方法を伺ってみると《グラフD》、「料理に利用する」という声が最も多く、続いて「ハーブティーにする」という声でした。ハーブを育ててみたいけど、どんなハーブを選べばいいのかわからないという人は、用途に合わせて選ぶのもイイですよね。例えば、サラダに使いたいならナスタチウムやイタリアンパセリ、ルッコラ、ハーブティーを楽しみたいならミントやレモンバーム、花を楽しみたいならラベンダーやカモミールなど。用途別に寄せ植えにして楽しむのも素敵です。では、実際にみなさんが育てているのはどんなハーブなのかを伺うと《グラフE》、「ミント」がトップでした。爽やかな香りのミントは、ハーブティーの他にも、料理や入浴剤、ポプリにと利用範囲も広く、ハーブの中でも特に育てやすいハーブです。しかも多年草なので一度植えてしまえば、毎年どんどん茂ってくれます。興味深いのは、「育てているハーブ」と「育てやすいと思うハーブ」を伺ったところ《グラフE・F》、10位までにランクインしたのは、どちらも同じハーブ。きっと「自分が育てているハーブ＝育てやすいハーブ」ということなのかもしれませんね。

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