最盛期には毎日収穫できるし、採れたてをそのまま食べられる手軽さがいいですね。多少枝が折れても復活してくれるし、ちゃんと追肥をすれば長〜く収穫できます。
下葉が黄色かったり、ヒョロヒョロと間伸びしたものは避け、葉色が良く、葉と葉の間が狭くキュッとしまった苗を選びます。植え付けに適しているのは、本葉が7〜8枚になり最初の花芽が付いた苗。花芽が付いていない若い苗を購入した場合は、日当たりの良い場所で、花芽が付くまで育ててから植え付けます。
霜の心配がなくなる5月上旬以降が植え付け適期。培養土(※1)を入れてから、中央に穴をあけ、根鉢を崩さないように苗をポットから外して植え付けます。植え付け終わったら、支柱を1本立て誘引します(※2)(※4)。最後に鉢底から流れ出るまでたっぷり水やりします。
収穫量が多くなる2本仕立て(主枝1本+側枝1本)がおすすめ。植え付けたばかりの苗には、茎は1本しかありません(主枝)。2本仕立てにするには、葉のつけ根から最初に出てくるわき芽(最初の花のすぐ下のわき芽)を1本だけ残し、これを2本目の茎として育てます(側枝)。その後に出てくるわき芽は、小さいうちに摘み取ります(※3)。 側枝がある程度生長したら、鉢の縁に支柱をもう1本立て、2本の支柱にそれぞれ誘引していきます(週1回程度)。
たっぷり日が当たる場所。
葉がしおれない程度に(少しだけしな〜っとなったら)与えます。但し、乾き過ぎると葉にツヤがなくなり、白っぽくなるので注意。必ず午前中に、鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えましょう(※5)。もし午前中に与え忘れた場合は、夕方よりも、翌日の朝まで待ってから与えるようにします。
粒状の肥料がおすすめ。追肥をスタートするタイミングは、最初の花が散って、小さな実が付いたら1回目。以降は3週間ごとに忘れず与えましょう(※6)。
株の下の房から順に、実が大きくなって色づきます。赤く熟したものから、1つずつ収穫しましょう。花が咲いてからだいたい40〜50日で収穫できます。
長〜く収獲を楽しむひと手間『つる下ろし』
株の下から順に収穫していくと、背丈はどんどん伸び、下の方は葉も枯れかけてスカスカ状態に。背丈が支柱よりも高くなったら、「つる下ろし」という作業を行います。誘引した麻紐などを一旦すべてほどき、茎をズルズルッと、とぐろを巻くような感じで下ろして背丈を縮め、改めて支柱に誘引し直します。こうすることで、より長く収穫を楽しめるようになります。