元気に育てて、収穫スタート!2年目からの ブルーベリー・スタディ
1回目の冬剪定で半分に切り戻した枝の葉芽からは、新しい枝が伸び、その枝先に花芽が付きます。
2回目の冬剪定では、果実を収穫するために花芽を残して剪定しますが、欲張って全部残すと、株を弱らせ翌年以降の収穫数が減ったり、果実が充実せず味が落ちる原因に。花芽の数は半分、もしくは葉芽に対して1/3〜2/3(葉芽が3個なら花芽を1〜2個)に減らしましょう。
2回目の冬剪定では、果実を収穫するために花芽を残して剪定しますが、欲張って全部残すと、株を弱らせ翌年以降の収穫数が減ったり、果実が充実せず味が落ちる原因に。花芽の数は半分、もしくは葉芽に対して1/3〜2/3(葉芽が3個なら花芽を1〜2個)に減らしましょう。
春に芽が動き始める前に植え替え(または土替え)を行います。3年目ぐらいからは一回り大きな鉢に植え替え、最終的に12号鉢になるようにサイズアップしていけば、満足のいく収穫が望めます。これ以上鉢を大きくしたくない場合は、一旦鉢から株を抜き、竹べらなどで根鉢の底と側面をほぐしてから、同じ鉢に新しい用土で植え直しましょう。
マンションの高層階のベランダなど、虫たちの訪問が少ない場所では、受粉を手助けしてあげましょう。花粉が飛ばされないように、必ず風のない晴天の日に行います。開花して5日間ほど受粉できます。
「我が家のブルーベリーは、ちゃんと受粉できているの?」そんな不安を抱かれる人も多いようです。スズランに似た釣鐘型の花は受粉が済むと、太陽の光を浴びようと徐々に上向きになってきます。これが受粉完了のサインです。このサインを確かめてから人工受粉をするかどうかを決めてもいいですよ。
早いものは6月から、そして7月になると収穫の最盛期を迎えます。日中の高温時は避けて、気温が上がる前の早朝から午前中に行います。房なりの果実は一度には熟さないので、全体が深い青紫色になり、ヘタのつけ根まで色づいたものから順に収穫しましょう。完熟した実は軽く引っ張るだけでポロっと取れます。樹上完熟しかしないブルーベリー、摘みたての完熟の果実は、びっくりするほどの美味しさです。
娘が生まれた記念に、母が小さなブルーベリーの苗木を庭に植えてくれたことが、ブルーベリーとの最初の出会いでした。運良く上手く育ち、子供たちと一緒に収穫して、ジャムやジュースを作ったり…子供たちの喜ぶ姿を見て、楽しいし、美味しいし、無農薬で育てられるし、ブルーベリーって、いいなぁ〜と感じました。今後は、どの家庭にも当たり前のようにブルーベリーの木がある…そんな風になったら素晴らしいと思っています。
HANAGOKORO INFORMATION
編集後記
今回の取材では特に印象に残ったことが3つあります。1つは、杉田さんのブルーベリーにかける強い思いとその行動力です。ブルーベリーを通じて様々な人々と出会い、常に新たなチャレンジを続ける姿勢は本当に素敵です。2つめは、3月上旬のブルーベリー畑の様子。奔放に伸びているように見える枝は、すべて2年後の実付きを考えて剪定されていることを知り驚きました。3つめは、併設するカフェで頂いたブルーベリーパイ…自家製パイ生地と濃厚なブルーベリーソースのマリアージュ。その美味しさは衝撃的でした!次回は是非ブルーベリー狩りに伺いたいなと思っています。(菅原)