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旬の園芸レッスン
2019.10.17

腐植・フルボ酸×有機が、もっと<おいしい>ワケ(2)

 

 腐植が有機液肥の 効果をさらにアップ!


 フルボ酸に代表される腐植は、土壌に様々な良い効果をもたらすことは前述の通り。だから、『フルボ酸活力液』を単独で使用しても、もちろん素晴らしい効果が期待できます。でも、花ごころがあえて『有機プラス液肥』『フルボ酸活力液』の併用をおすすめするのは、腐植が有機液肥の効果をさらにグレードアップしてくれるからなのです。

 有機液肥の最大のメリットは、固形の有機質肥料よりも効き目が早いということ。でも、いくら早いとはいえ、化成肥料の早さには及びません。有機の宿命と言ってしまえばそれまでですが、この課題を解決するのが腐植(フルボ酸)です。
 少し話をさかのぼって…1ページ目の図①では、動物の排泄物などのタンパク質が、アミノ酸や硝酸態窒素などへ、徐々に分解される様子を表しています。この分解する役割を担っているのは微生物。そして腐植は微生物のエサとなり、微生物の働きを活性化する効果があります。微生物の働きが活発になれば当然、分解スピードはアップ!養分の循環サイクルの回数も増え、植物は自分が欲するタイミングで、様々な段階に含まれる栄養(窒素)を吸収することができます。つまり、『有機プラス液肥』『フルボ酸活力液』をプラスすることで、さらに肥料の効き目が早まるというワケです。

 

 

 また、『有機プラス液肥』はアミノ酸を多く含むことで、様々な良い影響を及ぼすということは前述した通り。でも、このアミノ酸、実は、微生物も大好物で、植物が吸収する前に微生物に食べられてしまう可能性も…。そこで、再び腐植の出番です!腐植にはキレート効果といって、物質を掴んだり離したりする作用があります。

 

 

この腐植の持つキレート効果で、アミノ酸をしっかりキャッチ!微生物が過剰にアミノ酸を食べてしまうのを防ぎ、無事に植物に送り届けることができるという研究データもあります。
——– 『有機プラス液肥』『フルボ酸活力液』のダブル使いが、おいしいワケ、おわかりいただけましたか?

 

 今回、 話を聞いたのは….


向 真樹 (花ごころ 研究開発室)

出身大学 ● 名古屋大学
専門 ● 環境微生物学、土壌微生物学

関西医科大学での生物物理学の研究を経て、2013年から立命館大学で微生物学の研究を始める。土壌微生物環境を整えることによる土壌浄化と農地土壌改良を中心に、エネルギー、水浄化の研究を行った。
現在は、微生物と腐植技術をベースに、畜産糞尿処理や畜舎の環境改善、循環農業の支援など一次産業の問題解決を国内外で展開中。
花ごころ主催≪腐植技術協議会≫
腐植の知識を高め、情報を共有する勉強会で講師を務める。

HANAGOKORO INFORMATION

『高濃度フルボ酸活力液 アタックT-1』

●有機由来原料100%の腐植を含みます。
●腐植は、微生物による団粒化を促して保肥力を高め、フルボ酸等の効果で根張りを良くします。
●液肥に混ぜると活力効果が増大します。
●葉面散布にも使用できます。

『有機プラス液肥 トップワン』

●トウモロコシ由来の100%有機態窒素にカリ成分を配合した肥料です。
●栄養価の高いアミノ酸を多く含みます。
●肥料成分が土に残りやすいので、肥料効果が高くなります。
●太い根が伸び、細い根が密生するので、根の張りが良くなります。
●効果は7~10日後から、ゆっくり現れます。

編集後記

「有機肥料で育てると甘い野菜になる」と聞いたことがある方も多いかもしれません。でも、どうして甘くなるのか?恥ずかしながら私もよくわかっていませんでした。今号で研究開発室の向から話を聞く中、「アミノ酸吸収で植物が炭水化物を節約できる」という項目でまさに目からうろこが落ちました!今号のテーマは有機の液肥と腐植の「おいしい関係」ということでしたが、曖昧なイメージだった有機肥料の良さをはっきりと言葉にできたことも、とても「おいしい」収穫でした!。(菅原)


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