袋栽培には、メリットが一杯。
袋栽培とは、プランターや鉢の代わりに土のう袋や麻袋(南京袋)、培養土や肥料が入っていたポリエチレン製袋などを使い、そこに土を入れて野菜を育てる方法です。土のう袋や麻袋はそのまま使えますが、ポリエチレン製袋の場合は、水抜き穴をあらかじめ開けてから使います。袋栽培なら野菜用の大型プランターを用意する必要もないし、育て終わった後も袋を畳むだけでいいから、コストもかからないし片付け場所にも困りません。また、プランターより場所をとらないので、ベランダや駐車場の片隅、玄関のアプローチなど、日当りの良い小さなスペースがあれば大丈夫!これなら畑や庭がなくても、気軽に野菜づくりを楽しめますよね。
では、袋栽培ではどんな野菜を育てられるのでしょうか?———- 答は、プランターや鉢で育てられる野菜なら全て袋栽培できます。トマトやナスなど背丈が高くなり支柱が必要な野菜なら大きな袋を使って、シソやパセリなど背丈が小さい野菜には小さな袋を使って…と、育てる野菜に合わせて袋のサイズを選べばOK。特に、ダイコンやジャガイモなど、下に向かって生長する根菜類は、深さがたっぷりとれる袋栽培がぴったりです。さらに、ゴボウの収穫は根に沿って深く掘り下げてから引き抜かないと折れてしまうことがありますが、袋栽培なら袋を切って土を崩すだけなので、収穫もラクチンです。袋栽培の管理方法は、基本的にはコンテナ栽培と同じです。野菜の生長にあった定期的な追肥を行い、水やりは土の表面が乾いたら袋の底から流れ出るまでたっぷりと与えましょう。
野菜を育ててみようかな?そう思ったら、最低限の準備ですぐに始められる袋栽培。その手軽さと楽しさで、きっとハマってしまいますよ。