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週刊ラジオトーク
2017.07.19

アブチロン

今回は、南国ムードいっぱいの「アブチロン」です。聞き慣れない名前ですが、ハイビスカスと同じアオイ科の植物です。ただ、ハイビスカスのようにパッと上を向いて全開させるのではなく、薄い紙のような花びらを、ベルのように、ややうつむき加減に咲かせます。

 

ハイビスカスとは違い、秋まで次々と花を咲かせ、冬は、室内へ入れて12℃以上を保てば開花し続けます。耐寒性もありますから、太平洋側の雪の心配が少ない地域なら、庭植えも可能です。

 

花色は、白、赤、ピンク、オレンジ、黄色と鮮やかな色合いで、葉も、モミジのような形に白い斑(ふ)が入るものや、黄色の斑模様などカラーリーフとしても人気があります。

 

純白の花びらと鮮やかな黄色の雌しべのコントラストが清楚な「ホワイト・キング」は、1m程の大株になるので地植えにお勧め。黄色から淡いオレンジ色、先端がほんのり赤色の花びらが、少女の頬のような「初恋」は、鉢植えでも次々と開花します。黄色の可愛らしい花を咲かせる「ひこ星」は、草丈30㎝ほどにしかならないので、寄せ植えにピッタリです。つる性の「ピンク・カメレオン」は、ベル型の花が咲き始めは淡い黄色で咲き進むにつれてピンク色を帯びてくるのが美しくて人気です。

 

お店では、色つやの良い葉と蕾がたくさんついた株を選びましょう。南国の花なので夏に強いイメージですが、実は、日本の高温多湿は苦手で、風当たりが強い場所も好みません。真夏は、午前中だけ日が当たって午後から陰る場所か、木陰になる場所が適しています。鉢植えにするなら、底にゴロ石の「鉢底石」必ず入れて、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」で植え付けましょう。

 

水やりは土の表面が乾いてきたら、たっぷりです。水切れを起こすと根が傷み、病気になりやすくなります。暑さが和らいだ頃に、ゆっくり効く緩効性の肥料「IBのチカラ」などを与えると秋も次々と開花します。咲き終わった花は、花の付け根から切り取りましょう。そのままにしておくと、種ができて、養分を取られてしまい、花付きが悪くなってしまいます。「アブチロン」は、トロピカルな雰囲気が楽しめ、育てやすいので初心者にもお勧めです。

 

来週は、暑い夏に涼を呼ぶ「スイレン」をご紹介します。


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