園芸の才に秀でた人の事を「グリーン・フィンガー」若しくは「グリーン・サム」と言うそうですが、久々の絵本、と言うか本ネタです。
園芸やみどりに関わるお仕事をされている方なら、大抵読んだことがあるかと思います。
私の小学生の頃には教科書には載っていなかったですが、今の小学校の教科書には載っていた事もあったのかな?
フランスの作家 モーリス・ドリュオンの「みどりのゆび」です。
植物の種に触れるとたちまち芽が出て花を咲かすことが出来る、不思議な親指を持つ「チト」と言う少年の物語です。
みどりのゆびの事はみんなには秘密でしたが、チトはちょっと変わった子として扱われてしまい、学校を追い出されてしまいます。
しかし、家の庭の世話をしている庭師のおじいさんと、父親の工場で働くおじさんに植物の事や大人の社会の事情の話を聞きながら、チトはその不思議な親指を使って寂しい街の病院や貧民街、刑務所や動物園をお花でいっぱいにして明るい街にしていきます。
チトの家はとても裕福で、やさしい両親と共に幸せな生活をしていましたが、実はお父さんの経営しいる会社は敵味方関係なしに武器作って売っている会社でした。
純粋な心を持った少年チトは、両親の優しさの裏腹、大人の複雑な事情からくる「矛盾」の多さに気付き、父親の工場である事を実行します。
さて・・・そのある事とは?
これ以上はネタバレになってしまうので、気になる方は一度読んでみてください。
しかし、ただ単に花や緑で平和な世の中にしましょう・・・
と言ったテーマだけでは無く、少年チトのみどりのゆびと、子供の純粋な疑問から生じる様々な問題をテーマとしている物語です。
てな事で、触れるとたちまち種を芽吹かせ、花を咲かせてしまう様な親指があれば仕事がもっと楽しくなるのにな~・・・
とは思うのですが、結局それって「楽したいだけじゃん!」って思ってしまうのは、大人の複雑な事情なんでしょうかね。(笑
因みに園芸の才の無い人の事を「レッド・フィンガー」とも言うそうです。
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