先月に工事をさせて頂いたお庭です。
以前から和庭にバラを添えてみたいと思っていましたが、今回お客様から「和庭」を造って欲しいとのご要望にて、最初に打合せにお邪魔したら丁度お庭にバラが植わっていたので、思い切って提案してみました。
今回お客様に材料を支給して頂き造作しましたが、見てびっくり・・・
手水鉢は本鞍馬石でした(汗
他の景石は幡豆石をリクエストさせて貰ったので、本鞍馬と合うかどうか不安でしたが、何とか蹲を組むことが出来ました。
奇をてらわない落ち着いた坪庭にという事で、思い切り純和風の坪庭に仕上げさせていただきましたが、
お客様に提案させて頂いたバラは、四つ目垣に添えて誘引。
しかし、工期中に長尺のバラが手に入らず涙を呑んで大苗の開花苗を植込み。
デルバールの「リパブリック ドゥ モンマルトル」です。
このバラは真っ赤な花を沢山付けるので、開花時には空間を引締める役を担う事が出来るし、ちょいと俯き加減に咲く花は落ち着いた和庭には合うかとチョイスさせて頂きました。
長尺苗でなかったのでまだまだ四つ目垣に負けてしまっていますが、来年再来年と大きくなっていくにつれて、綺麗に剪定、誘引していくのが楽しみです。
あと庭づくり、植栽時には欠かせない堆肥は自社製品の「ガーデンプレミアムコンポ」を使用させて頂きました。
此方の堆肥は十分に熟成された堆肥で、腐植成分も多く含まれているので、マルチングするだけでも土壌を改良してくれます。
ただ、元々はマルチングの資材ではなく、通常の樹木等の植栽時に使用するバーク堆肥と同じ物として使用する資材ですが、今回植栽は基よりマルチング材としても思い切って庭全体に使いました。
初めてタマリュウ密植の場所に試してみたのですが、肌理が細かくサラサラとしているので、植物の上にそのままバサッと載せ、パッパと払えば自然に地面に落ちていきます。
仕上げに水を撒けば、よりムラ無く均一にマルチングする事が出来ます。
普通のバーク堆肥やマルチング材だと、素材が大きかったり繊維が残っていたり、べちゃっと湿っている物が多かったりするので、綺麗に敷詰めるには時間も掛るしコツも必要で、案外手間が掛るものでしたが、ここまで手軽に綺麗に敷詰められるとは・・・
試してみて正解でした。
色も黒く落ち着いているので、庭全体に撒くことでコントラストがはっきりし、各素材が活き活きとして見えるようになります。
バラの庭と言えば洋風庭園に傾くと思うのですが、使うバラと使い方によっては十分に和庭にも合う庭木になり得ると思います。
ツバキやサザンカ等赤い花を付ける庭木も使うのだから、バラだっていいじゃない?
・・・と言う発想です。
四つ目垣を使えば葉の無い冬場でも添景物として景色を構成する事もできます。
その内絞りの入ったバラや様々なバラを混植してみるなど、和庭に色々使ってみるのも面白いかもしれません。
手水鉢に切ったバラを添えて。
GDスタッフ:Y
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