ネギはにょきにょき、タマネギはまるまる育てよう!
ネギ、タマネギと言えば、秋の家庭菜園の定番。どちらも葉野菜ですが、リン酸とカルシウムをしっかり補給してあげることが、美味しく、丈夫に育てるコツです。今回は、失敗しない育て方と、専用の肥料についてご紹介します。
ネギやタマネギの血液サラサラ効果は、よく知られています。独特の香り成分でもあるアリシン(硫化アリルの一種)は、血行促進や疲労回復に役立つビタミンB1の吸収を良くする他、殺菌作用もあります。料理の臭み消しや薬味として使われるネギは、古くから薬用植物としても利用されてきました。昔から「ネギを首に巻くと風邪が治る」といわれますが、これは単なる迷信ではなく、殺菌作用などネギの薬効が関係しているようです。また、タマネギは春から夏にかけて収穫しますが、つり玉貯蔵しておけば一年中利用できます。どちらも家庭の常備野菜として、秋から育てる野菜の定番になっています。
ネギは年中栽培できる野菜ですが、本来は冷涼な気候を好み、これからの時期が一番美味しく育ちます(冬、鍋に入れる白ネギは甘くて柔らかく、美味ですよね)。また、タマネギは暑さを嫌うため、北海道でなければ、秋からの栽培が適期です。ちなみに、家庭菜園で知っておくと便利なのが、ネギ類はウリ科の野菜とも相性抜群で、コンパニオンプランツとして役立つということ。ネギ類とウリ科の野菜を混植すると、根の周りから分泌される物質やそこに繁殖する微生物が異なるため、両者の根が触れ合う程度に植えると、土壌微生物の種類が豊富になり、病原菌の繁殖が抑えられ、作物に害が出にくくなるのです。ウリ科の野菜はキュウリなど夏野菜が多いですが、これから栽培時期を迎えるホウレンソウやゴボウなどもネギ類との相性はGOOD!(逆にダイコンとは相性が悪いので注意!)できるだけ農薬に頼りたくないという人は、菜園にネギ類をプラスしてみてはいかが?
花ごころが今回商品化した『ねぎ・たまねぎの肥料』は、味を良くするだけでなく、丈夫に育てるための肥料です。ネギやタマネギは根が弱くデリケートなため、肥料が負担になってしまうことがあります。そのため『ねぎ・たまねぎの肥料』では、しっかりと効く化成肥料だけでなく、ゆっくりまったりと効く有機質を20%配合することで、根に負担がかからない設計にしました。また、ネギやタマネギは、リン酸が不足すると生長が悪くなり、タマネギはまるまると太ることができません。『ねぎ・たまねぎの肥料』のNPK比は6:9:6で、窒素成分(N)よりリン酸成分(P)が多いことも大きなポイントです。さらに、適度なカルシウムを配合することで、タマネギの心腐れ症も予防。使いやすい粒状肥料なので、元肥も追肥もこのひと袋で万全です。
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