ゴロ石ってどんな効果がある?手間なしエコなゴロ石って?
植物にとって、地上部の茎葉が元気に育つかどうかは、根の生長にかかっていると言っても過言ではありません。土の中で根は水や養分を求めて伸びていきますが、特に鉢栽培の場合、根の環境を整えてあげるのが大切です。根をしっかり育てようと、きちんと水やりをしていているのに、根の生長が鈍くなったり、根腐れを起こしてしまった経験はありませんか?その原因の1つが「酸欠」です。土の中が絶えず過湿状態だと、その分、空気(酸素)が不足します。酸素が不足すると、たとえ土に水分が十分にあっても、根は水分や養分をきちんと吸収できません。
また、もう1つの原因は、「温度」の影響です。空気が少ない過湿状態の土は、外気温の影響を受けやすくなります。夏場は特に、鉢内が高温になり、蒸れて根を傷めてしまいます。つまり、植物の根にとって理想的な環境とは、「空気を多く含んでいる土」=「通気性と排水性の良い土」なのです。この理想的な環境を作るためにも、乾いたらたっぷりと水やりをして、停滞した水を排出すると同時に、新鮮な空気を土に送り込みましょう。そして、そんな水と空気の流れを良くするために欠かせないのが、ゴロ石です。鉢の下層部にゴロ石がないと、「みじん」と呼ばれる1mm以下の細かい土の粉が下に溜まって層となり、鉢底に蓋をしたような状態になり、余分な水を留めてしまいます。10cm以下の小さい鉢ならまだしも、10cm以上で大きな鉢になればなるほど、鉢底にゴロ石をしっかりと敷き詰めなければ、根腐れがすぐに起きてしまいます。
ゴロ石には、軽くて固く、水を吸収しない軽石がピッタリで、実際よく使われています。長く使用しても形が崩れないので、くり返し使えます。でも実際はと言うと…植え替えの時には土や根と混ざってしまい、分別しにくいのという難点も…。根などのゴミを手で取り除き、フルイにかけて軽石だけを分別するのはとても面倒です。そこで、花ごころが商品化したのが『くり返しくり返し使える鉢底石』。従来の鉢底石との違いは、人工軽石を「ワリフ」というアミ袋に入れた点。ワリフとは、リボン状の繊維を編み込んでネットにしたもので、丈夫で破れにくいだけでなく、根が入り込みにくいのが特徴です。植え替えの時は、 根をはがして、ジャブジャブ水洗いをして、乾かすだけ。手軽に何回も使用できます。ワリフの袋は余裕を持たせた大きさなので、鉢の大きさに合わせて形を変えたり、袋の数を多くしたり少なくしたりして、自由自在に使えます!リサイクルできて環境に優しいエコ商品です。
※ワリフは、JX日鉱日石エネルギー(株)の登録商標です。
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