今回は、家庭でも手軽に育てられる野菜「ミニニンジン」です。「ミニニンジン」は、小さなプランターで、短期間で育てられるので、野菜栽培初心者にもおすすめです。
長さが12~18センチの「クォーターキャロット」は、芯まで鮮やかな色合いで、スティック野菜としておいしく食べられます。ウインナーソーセージのような形の「ピッコロ」は、シャキッとした歯ごたえと甘みがあり、サラダにピッタリ。鮮やかな紫色の「紫ニンジン」は、香りと甘みが強く、ニンジン独特のクセが少ないのが特徴です。
種から育てますが、成功のコツは、発芽させること!発芽さえしてしまえば、半分以上成功したようなものです。最近の種は、芽が出やすいように、薬剤を添付するなど加工されていますが、種によって加工の仕方が違うので、蒔き方が違ってきます。 育ててみたい種を選んだら、種袋の「種の蒔き方」に従って下さい。
深さ20㎝ほどのプランターの底にゴロ石の「鉢底石」を入れて、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」を入れて、表面を平らにします。そして、深さ1㎝の穴をあけて、種をまきます。種の上に土をかぶせますが、ここがポイントです。ニンジンの種は、光が当たると発芽しやすい性質があるので、種の上に土を厚くかけてしまうと、光を感じることができなくて、発芽が悪くなります。できるだけ薄く土をかぶせます。
かぶせる土が薄いと、乾燥しやすいので、水不足になりがちです。土が常に湿った状態になるように、こまめに水やりをしましょう。発芽したら、しっかり日に当てて、水やりは土の表面が乾いてから、たっぷり与えるようにします。葉が触れ合って窮屈になってきたら、間引きを始めます。元気の良い株を残すようにして、株と株の間が5センチ間隔になるよう、順に間引いていきます。間引いた苗は、葉ごと食べられます。
葉の色が悪いと感じたら「有機プラス100倍液肥」などの液体肥料を与えて下さい。「ミニニンジン」は、種まきから70~90日で収穫できます。葉の付け根を手でもって、真っすぐ上に引き抜きましょう。
来週は、上品な香りの「クチナシ」をご紹介します。