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週刊ラジオトーク
2016.08.10

ウツボカズラ

今回は、虫を食べる、食虫植物「ウツボカズラ」です。最近、食虫植物を観葉植物として部屋飾る人が増えているんですよ。特に「ウツボカズラ」は、ツボ状になった袋がかわいい!ということで、女性にも人気があります。

 

「ウツボカズラ」は、葉の先から伸びたツルが壺のような形の袋になっています。この袋から出る蜜で虫を誘い、袋の中に落とします。袋の内側は、ロウを塗ったようにツルツルですから、虫は這い上がることが出来ません。袋の底には消化液が溜まっていて、落ちた虫を消化し吸収します。他の植物が棲まないような環境で生き抜くために、栄養が足りない分、虫を取って食べるように進化しましたが、食虫植物を家で育てるために、虫を与えなければいけないということはありません。虫がいれば、勝手に食べることはありますが、日光と水があれば、元気に育ってくれますよ。

 

ただし、東南アジア原産ですから、湿度が高い環境を好み、寒さは苦手で、種類によっては冬に枯れてしまうものもあります。「ベントリコーサ」という品種なら、低温と乾燥に比較的強いので、育てやすいですよ。その他、袋が朱色で美しい「アラータ」や、赤黒くて個性的な「レベッカ」も人気です。

 

お店で選ぶときは、葉や袋の色艶が良いものを選びましょう。夏は比較的涼しく風通しの良い場所を好みます。強い日差しを嫌うので、猛暑が続く真夏は、エアコンの効いた室内の日当たりの良い場所の方が安心です。春と秋は戸外へ出して、しっかり日光浴をさせます。寒さに弱いので、冬は出来るだけ暖かい室内で管理しましょう。

 

土の表面が乾いたら、水をたっぷり与えます。乾燥させないために、夏場は、1日2回の水やりがおススメです。エアコンの効いた室内で育てている時は、水やりだけでなく、霧吹きで葉に水を吹きかける「葉水(はみず)」を行うと効果的です。

 

来週は、純白の美しい花を咲かせる「サギソウ」をご紹介します。


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