今回は、葉や花を噛むと、驚くほど甘いハーブ、「メキシカン・スイートハーブ」をご紹介しましょう。
甘さはショ糖の1000倍ともいわれ、15~16世紀に栄えたアステカ文明の時代から、マテ茶の甘みづけや、タバコの香り付けなどに利用されたようです。
「メキシカン・スイートハーブ」は、つる性で、茎が長く伸びて這うようにどんどん広がっていくんですよ。7~10月が開花期になりますので、夏の暑い時期でも、丸っこい筒状の白く可愛らしい花を株いっぱいにつけて咲く姿が見られます。
お店で苗を選ぶときは、下の方の葉が黄色くなっていない、葉の色艶が良い物を選びましょう。とても生育旺盛なので、1苗あれば十分です。
庭などに直接、植えてもよいのですが、冬の寒さが苦手なので、移動できる鉢植えがお勧めです。垂れ下がるように伸びますから、高さのある鉢に植えたり、ハンギングバスケットにするとキレイですよ。
底にゴロ石の「鉢底石」を入れて水はけを良くし、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」を用意して、根の下の方を軽く崩してから植え付けましょう。真夏の植え付けは、株に負担もかかるので、2週間ほど木陰で休ませた後、日当たりの良い場所で育てるようにして下さい。水やりは、土の表面が乾いてきたら、たっぷり与えます。できるだけ、朝夕の涼しい時間帯に水やりをしましょう。この時期は生育旺盛なので、切り花にして楽しんだり、葉を砂糖代わりに使ってどんどん活用して下さい。葉は、生よりも乾燥させたほうが甘みが増します。生の葉をちぎって牛乳に入れて、電子レンジで加熱するだけで、甘いのに、低カロリーなホットミルクも楽しめます。
茎が混み合ってきたら、間引くように根元近くで切っても構いません。切ることで脇芽(わきめ)が伸びて枝数(えだかず)も増えますから、花の数も増え、葉もたくさん収穫できますよ。
来週は、カラフルな「観賞用トウガラシ」をご紹介します。