11月に入り、街の木々も色づき始めましたよね。そこで、今回は、この時期、真っ赤に色づく「カエデ」のご紹介です。カエデは盆栽や鉢植えでも育ちますから、自宅で紅葉が楽しめますよ。
カエデとモミジの違いって、わかりますか?実は、植物分類学上は同じで、モミジもカエデ科カエデ属なんです。カエデの中で、特に美しいものが「モミジ」と名付けられました。盆栽の世界では、イロハモミジ、ヤマモミジなど、葉の切れ込みが5つある手の平のような形のものをモミジと呼んでいるようですよ。
では、人気の品種をご紹介しましょう。切れ込みが深く細く柔らかい雰囲気の葉が人気の「清竜(せいりゅう)」は、夏の緑色の葉もとても涼しげで美しいですよ。黄色からオレンジ色に染まる「珊瑚閣(さんごかく)」は、葉が落ちた後の枝が真っ赤に染まり、冬も美しい姿を楽しめます。「メイプルレインボー」は、新芽の時は薄いピンク色で乳白色に変化し、秋に紅葉して赤や黄色へと移り変わるので、春から秋まで楽しめます。
お店には、様々な大きさの苗が並びます。葉の色艶が良くて、株がぐらつかない、ガッシリしているものを選びましょう。庭に植え付ける時は、夏場は半日陰になり、秋から春まではしっかり日が当たる場所が理想的です。鉢植えは、底にゴロ石の「鉢底石」を入れて、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」で植え付けましょう。植え付け後は、たっぷり水を与えて下さい。美しく紅葉させるために、気をつけたいのが置き場所と水やりです。葉やけをして葉が傷んでしまわないように、夏は直射日光を避けた半日陰におき、10月頃からしっかりと日光に当てます。
そして、夏場に乾燥させないこと。カエデは水を好む樹です。葉が色づいたら、葉にも水をかけて湿度を保つようにすると、紅葉した葉が長持ちします。是非、身近で紅葉を楽しんでみて下さい。数種類の「カエデ」を寄せ植えにしても素敵ですよ。
来週は、今が植えつけに最適な「チューリップ」です。