今回は、「コンテナスイートピー」のご紹介です。蝶々が羽ばたいているような花姿で、白、ピンク、赤、紫、青などの花を咲かせるスイートピーは、愛らしい花と甘い香りで、優しい春の雰囲気を演出してくれます。
スイートピーはマメ科の一年草です。つるが伸びて、巻きひげを何かに絡ませながら生長し、大きなものでは3メートルにもなりますが、最近は矮性種といって、つるがあまり伸びない品種があり、それを「コンテナスイートピー」などと呼ぶようになりました。
つるがあまり伸びずによく枝分かれし、横に広がるタイプなので、ハンギングバスケットにしたり、高さのある鉢の寄せ植えにすれば、垂れ下がって咲く姿が効果的に楽しめます。
矮性種の花色は、まだ、白やピンク系しかないようですが、かわいい花姿は同じで、甘い香りも変わりません。中でも、香りの強い「ピンクキューピット」は、ピンクと白の2色咲きでとても可愛らしく、人気があります。
お店では、種も売っていますが、2月末のこの時期から、花を咲かせた「開花苗」も並び始めます。今から6月頃までたっぷり楽しめるので、苗からもオススメです。下の方の葉が黄色くなっていない、葉の色艶がよいものを選びましょう。寒さに弱いので、強い霜が避けられるように、鉢植えにして、移動できるほうが安心です。
鉢底にはゴロ石の「鉢底石」を入れて水はけをよくし、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」で植え付けましょう。スイートピーは酸性に傾いたような古い土を嫌うので、新しい培養土を使うようにして下さい。根は崩さずに、優しく植え付けましょう。日光にはたっぷりあて、水やりは、土の表面が乾いたら、たっぷり与えます。
咲き終わった花をそのままにしておくと、エンドウのような豆ができてしまい、そこに栄養が取られて花が咲かなくなります。咲き終わった花をこまめにつみ取ると、次々と開花し、6月頃まで長く楽しめますよ。
来週は、「梅」。剪定の仕方を中心にご紹介します。お楽しみに。