今回は、この時期、香りのよい黄色い花を咲かせる「コロニラ・バレンティナ」をご紹介します。あまり聞きなれない名前ですが、南ヨーロッパ原産のマメ科の植物です。「コロニラ」には、いろいろな種類があって、見た目も性質も違います。今日ご紹介するのは、一般的に日本のお店でも出回る、「コロニラ・バレンティナ」です。
「コロニラ・バレンティナ」は、丸っこい小さい葉が一年中青々と茂る常緑低木です。低木と言っても、どちらかというとしなやかな枝なので、弱々しい印象を受けますが、寒さに強く、丈夫です。大きいものは、1メートルほどに生長します。春から夏にかけて、甘い香りのする黄色い花が菜の花のようにまとまって咲く姿が、とても可愛いいので人気があります。
特に、「バリエガタ」という品種は、クリーム色の斑入り葉が美しいので、花のない時期もカラーリーフとして楽しめます。
お店では、葉の色艶がよいものを選びましょう。 マメ科の植物なので、一度植えた場所から他へ植え直す「移植」を嫌います。地植えにする際は、場所選びをしっかりしましょう。日当たりの良い場所を好みますが、夏の直射日光と暑さに少し弱いので、夏場に木陰などの半日陰になるような場所が適しています。
鉢植えなら移動できるので安心です。鉢底にはゴロ石の「鉢底石」を入れて、水はけを良くしましょう。土は、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」です。根が切れると枯れやすいので、根は崩さず、優しく植え付けましょう。水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりです。水切れを起こすと、直ぐに葉がしんなりしてしまうので、注意しましょう。栄養たっぷりの土なら肥料は特に必要ありません。
咲き終わった花は、こまめに切り取ります。地植えにすると枝がぐんぐん伸びるので、伸びすぎて困る場合は、花後直ぐ剪定をします。 しなやかに伸びる枝はハンギングバスケットに最適ですが、寄せ植えも動きが出て表情豊かにしてくれるので、オススメです。初心者にも育てやすい丈夫な植物です。
来週は、寄せ植えにも重宝なハーブ「タイム」をご紹介します。お楽しみに。