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週刊ラジオトーク
2015.06.17

クチナシ

今回ご紹介するのは、上品な香りを放つ白い花「クチナシ」です。 梅雨時の風物詩といってもいいくらい、昔から庭木や生け垣に使われている常緑の花木です。「クチナシ」という名前の由来は、実が熟しても口を開かないことからついたと言われますが、諸説あるようです。アメリカでは、男性が女性をダンスパーティーに誘う時に贈る定番の花ともされているそうですよ。

 

「クチナシ」は、この時期、光沢のある青々とした葉に、白い花を咲かせます。花びらが6枚の一重と、バラのような姿の八重咲きがあります。秋に成る赤い果実は、「山梔子(さんしし)」と呼ばれ、タクアンや栗きんとんなどの染料や漢方薬などに利用されています。

 

 
2メートルほどになる「クチナシ」ですが、コクチナシ(別名ヒメクチナシ)は、40㎝ほどと小型で、鉢植えにしたり、グラウンドカバーとして植えられることもあります。花も小さいですが、株一面に咲くので、とても華やかです。最近は、斑入りの葉もあり、カラーリーフとしても楽しまれています。

 

この時期、園芸店には、鉢に植えられた花つきの株が並びます。枝の長さと太さが揃っていて、葉の緑が濃く艶のあるものを選びましょう。暑さに強く、丈夫で育てやすい「クチナシ」ですが、強い日差しの西日と、冬場の寒風で弱ってしまうこともあります。地植えにする際は、西日と寒風を避けられる場所の方が安心です。鉢植えにするなら、二回り大きな鉢を用意して、底にはゴロ石の「鉢底石」を入れて水はけを良くし、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」で植え付けます。水やりは土の表面が乾いたら、たっぷりと与えましょう。肥料は、花後にお礼肥として、有機質豊富な「果樹・花木の肥料」を与えます。

 

毎年咲かせるためには、夏以降に剪定をしないことです。「クチナシ」は、花が咲いた後、夏の間に伸びた枝の先に翌年用の花芽を作ります。ですから、花が咲き終わったところで、葉を1節つけて切り取ります。後は、新芽をしっかり生長させるために、剪定をしないようにしましょう。

 

来週は、香りのよい中国野菜「スープセロリ」をご紹介します。お楽しみに。


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