今回ご紹介するのは「ストレリチア」です。南アフリカ原産の植物で、日本では「極楽鳥花(ごくらくちょうか)」とも呼ばれています。
スラッと伸びた茎の先端に、茎と直角にボートのような形の蕾が付き、中から、オレンジと青色の先のとがった花びらが出てきます。青色の部分が花、オレンジ色はガクになりますが、その色鮮やかな花色と鳥が飛んでいるような形から、極楽鳥花と呼ばれるようです。
最近は、ユニークな形の花よりも、むしろスマートな立ち姿から、観葉植物として人気が出ています。スラっと伸びた茎の先端に楕円形の光沢のある葉をつけます。葉の大きさは品種によって様々ですが、15cmほどの物から50㎝になる物もあります。「耐陰性」といって、日陰に強い性質があるので、室内の少し窓から離れた場所でもよく育つので観葉植物として室内で楽しめます。耐寒性も強く、軽い霜にも耐えるので寒さで弱ることも少ないですが、夏場は、強い日差しで葉やけをおこしてしまうこともあるので、室内の方がおススメです。
ただし、花を楽しみたい場合は、春と秋に屋外でたっぷり日に当てて下さい。5~7月には花が咲きます。購入する際には、葉の色艶が良いものを選びましょう。根に水を貯めることができるので、土の乾燥には強いですから、 土の表面が乾くのを待って、水やりをしましょう。逆に、常に鉢土が湿っている状態では、根がすぐに傷んでしまうので受け皿に溜まった水は捨てるようにしましょう。
今はちょうど生長期なので、ゆっくり効く化成肥料「IBのチカラ」などを定期的に与えると効果的です。根が太く、生長もよいので、鉢底の穴から根が見えていたら、植え替え時です。一回り大きな鉢を用意して、底にゴロ石を入れ、「観葉植物の土」で植え付けます。根をできるだけ傷つけないように、優しく扱いましょう。
それから、この時期は、エアコンによる乾燥が心配です。エアコンの風が直接当たらない場所に置くようにして下さい。
来週は、暑さが大好きなハーブ「レモングラス」をご紹介します。お楽しみに。