今回ご紹介するのは、タイ料理やベトナム料理に欠かせないハーブ「レモングラス」です。葉の先から根元まで、軽く触れるだけで、さわやかなレモンの香りが漂います。お料理ではトムヤムクンが有名ですが、サラダのドレッシングなどの香り付けにも使えます。葉をそのまま切って、お風呂に浮かべたり、紅茶や緑茶に加えれば、さわやかな香りでリフレッシュ出来ますよ。夏向けに「レモングラスワイン」もおススメですよ。手頃な白ワイン、ボトル1本分に15㎝くらいの葉を15~20枚入れて、一日おくと、香り豊かな「フルーティーワイン」に変身します。
ハーブは、蒸し暑さを嫌うものが多いのですが、「レモングラス」は高温多湿の日本の夏にも強いので、初心者でも失敗なく育てられます。お店で苗を選ぶ時は、葉の色艶の良いものを選びましょう。
夏は得意ですが、冬の寒さにはとても弱いので、秋が深まったら室内へ移動できるように、鉢植えにする方が安心です。イネ科の植物で、草丈が高くなるので、ドッシリと安定感のある大きさで、深さが30㎝くらいある鉢を選んで下さい。底には必ずゴロ石の「鉢底石」を入れて水はけを良くし、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」で植え付けます。日光にはしっかりと当てましょう。
水不足になると葉が細くなったり、葉先が枯れてしまうので、土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えてください。夏場は、朝夕の2回、水やりが必要になることもあります。今は、生長期ですから、有機質を多く含む「ハーブ・香草の肥料」を定期的に与えると効果的です。
茂ってきたら、いつでも収穫可能です。根元を10㎝ほど残して、切り取ります。株が増えてきたら、根元からかき取って、付け根の柔らかい部分は、スープに加えるなど、お料理に使いましょう。秋の終わり11月頃には、根元から10~15㎝ほど残すように葉を切り詰めて、室内へ移動しておくといいですよ。
来週は、実は、夏が花つきを作用する「洋ランのお世話」の仕方をご紹介します。お楽しみに。