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週刊ラジオトーク
2015.09.02

バラの台風対策

台風が多い季節、庭の植物が心配になりますよね。今回は、特に、これから秋の開花期を迎えるバラを中心に「台風対策」をご紹介しましょう。

 

台風予報が発表されたら、対策を始めましょう。風速15メートル以上の「強風域」は、風に向かって歩けないくらいの風が予想されます。風速25メートル以上の「暴風域」に入れば、巨木が折れるような猛烈な風になるそうです。こんな予報が出たら、すみやかに台風対策を行って下さい。

 

春から夏にかけて伸びた若い枝は、根元がまだ柔らかい状態ですし蕾をつける直前の大切な枝も伸びてきているはずです。強風で枝が折れてしまわないように、つるバラの場合は、あらかじめフェンスやオベリスクなどに誘引しますが、むやみに横に曲げると折れやすいので、真っ直ぐ上に誘引するのがポイントです。枝が上に向かって伸びる「ブッシュタイプ」のバラは、株の周りに支柱を3~4本しっかり立てて、その周りを麻紐で縛って束ね、「行灯」のような形にしておきましょう。

 

鉢植えなら、できるだけ屋内へ移動するのがおススメです。室内へ移動できない場合は、近くのフェンスなど、倒れないものにしっかりと鉢を固定するか、家の壁際などに鉢を何個かまとめて強めにしばっておきます。枝も一緒に軽く縛って固定しておくと、折れずにすみます。

 

台風が去った後も気を抜いてはいけません。海の塩を含んだ風が吹き荒れることで起きるのが、塩害です。海岸から2~3キロ内陸では、さまざまな植物を枯らしてしまいます。10キロ内陸でも、被害が発生することがあります。

 

台風で、たくさん雨が降ったからと、安心して水やりをしない人も多いですが、シャワーなどでバラ全体に水をかけるようにして、できるだけ早く葉についた塩分を洗い流して下さい。ぐらついてしまった株は、支柱を立てて、根付くまでしっかりと固定します。早めの対策と、台風後のケアをしっかりと行って、秋の開花に備えましょう。

 

来週は、初心者でも簡単に育てられる「エシャロット」をご紹介します。お楽しみに。


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