今回は、「シロタエギク」のご紹介です。「菊」とは言っても、秋に美しい花を咲かせるのではなく、美しい葉を楽しむ品種です。一年中、葉や茎が白い細かい毛で覆われていて、株全体が銀色に見え、シルバーリーフとして人気があります。
寒さに強く、霜や雪に当たっても元気に生長しますから、花の少ない冬の花壇を明るく輝かせてくれます。寄せ植えなら、クリスマスの冬景色も演出できます。これからの時期、このシルバーリーフがあれば、花壇や寄せ植えのアクセントになりますよ。切り花やドライフラワーにも利用できます。
お店で株を購入する時は、葉の色艶が良く、下の方の葉が黄色くなっていないものを選びましょう。
地植えにする時は、日当たりの良い場所に植え付けて下さい。日本の夏の高温多湿には弱く、蒸れて弱りやすいので、日当たりがよく、風通しの良い場所を選んで下さい。
園芸店などに並んでいる「シロタエギク」の苗は、10㎝ほどの小さいものが多いですが、庭へ植え付けると60㎝くらいに生長しますから、スペースをしっかり確保しておかないと、風通しが悪くなり、蒸れてしまいますので気を付けて下さい。鉢植えなら、底にゴロ石の「鉢底石」を入れて、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」で植え付けましょう。水やりは、土の表面が乾いたら、たっぷりです。乾燥には比較的強いですが、土の加湿には弱いので、水のやり過ぎには注意しましょう。特に肥料は与えなくても、よく生長します。
若い葉ほど銀色が鮮やかでキレイなので、適宜切り戻しをして、脇芽を伸ばして、新芽を出させるようにすると、美しい状態を保つことが出来ます。切り戻しを定期的に行うと、こんもり美しい姿に整います。6月に、黄色く小さな可愛らしい花を付けますが、種ができると株が弱ってしまい、夏を越せなくなってしまうことがあります。花はできるだけ早めに切り取りましょう。
来週は、マダガスカル原産の多肉植物「ハナキリン」をご紹介します。お楽しみに。