今回は、秋植え球根の「スノーフレーク」です。オーストリアやハンガリーなどが原産の球根植物です。秋に植える球根植物と言えば、チューリップがすぐに思い浮かぶと思いますが、チューリップより育てやすいので初心者の方にもお薦めです。
春、4~5月に、1.5㎝ほどの釣り鐘状の白い花を咲かせる「スノーフレーク」は、花びらの先に緑色の斑点があるスズランに似た可愛らしい花で、葉はスイセンのように平たく真っ直ぐ伸びるので、「スズランスイセン」とも呼ばれています。わずかですが、スミレに似た香りもあります。
球根は、傷がなく、ふっくらとしているものを選ぶようにしましょう。今が植え付けに最適な時期ですから、購入したら、直ぐに植え付けです。 日当たりの良い場所が適していますので、庭に植え付ける時は、球根の上に、球根2つ分の土がかぶる程度に深く埋めます。根が十分に伸びるスペースが必要ですから、鉢植えの場合は、球根の頭が少し出るくらいに浅く植え付けます。深さのある鉢なら、しっかり埋めても大丈夫です。 鉢底には必ずゴロ石の「鉢底石」を入れて水はけを良くし、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」を使いましょう。植え付け直後にたっぷりと水やりをして、後は、土の表面が乾くのを待って、水やりをします。肥料は、栄養たっぷりの土を使えば、花後のお礼肥まで必要ありません。
お店で売られている球根は、開花に必要な養分がしっかりと球根に蓄えられています。今植えれば、春には必ず花を楽しめますよ。
ただし、来年以降は、花後の管理で違ってきます。 花後の葉の光合成によって、来年の開花のための養分を作って、球根に溜めていきます。花が終わったら、花を切っても、肥料と水やりを忘れずに与えて、葉が枯れるまでしっかりとお世話をしましょう。これさえ気をつければ、チューリップのように球根を掘り出して植え直さなくてもよく、数年間は植えっぱなしでも毎年花を咲かせてくれますよ。
来週は、ウインターコスモスとも呼ばれる「ビデンス」をご紹介します。お楽しみに。