今年最初の『地球はみどり』は、寒さもへっちゃら、寒さで葉の色が美しくなる「西洋イワナンテン」のご紹介です。ナンテンといっても、お正月の定番、赤い実をたわわにつける「南天」とは別の品種です。南天はメギ科、「西洋イワナンテン」はツツジ科の常緑低木です。実をつけることはありませんが、春4~5月に白いつぼ型の可愛らしい花を房状に咲かせます。斑入り品種や草丈があまり大きくならない矮性品種もあるので、主に、地面を覆い隠すように植える「グラウンドカバー」として葉を楽しみます。
品種によりますが、草丈は50㎝~1m。枝はゆるい曲線を描いて弓状になり、地面近くからたくさんの枝を出してこんもりと茂ります。葉は先のとがった楕円形で、大きいもので15㎝くらいです。人気なのは、葉に白やピンク、黄色の斑が入る「レインボー」や、白い斑が寒さで小豆色に変わる「トリカラー」。新芽が赤く、寒さで赤紫色の葉になる「アキシラリス」などです。
日当たりの良い場所でも育ちますが、夏の直射日光で葉が傷んでしまうこともあるので、夏は半日陰になるような場所を選びましょう。「レインボー」などは、柔らかい日差しのほうが色が奇麗に発色するので、年中半日陰、木陰やお昼から日が陰るような場所が適しています。
植え付ける時は、栄養たっぷりの『花ちゃん培養土』がおススメ。土の乾燥を嫌うので、土の表面にバークチップなどでマルチングをすると安心です。水やりは、土の表面が乾いたら、たっぷりと与えましょう。肥料は、花後に有機質主体の『果樹花木の肥料』を1回与えるだけで十分です。
弓なりの枝が増えて、自然とまとまった形になるので、剪定などは不要ですが、邪魔に感じたり、長く伸びだして気になる時は、その都度切り戻してもかまいません。全体を刈り込みたい場合は、3月頃がおススメです。冬場、寂しくなってしまったお庭や、半日陰にも耐えるので、奥まった場所にも植えられて重宝しますよ。
次回は、冬の間も香りのある小花を咲かせる『イオノプシディウム』をご紹介します。