今回は、家庭で手軽に育てられる玉ねぎとして最近注目されている「ホームタマネギ」のご紹介です。普通、タマネギを育てようと思うと、ちょうど今頃、9月に種まきを始め、8か月ほど育て、収穫できるのは来年の5月頃になります。手間も時間もかかってしまうので家庭で育てるのは大変なんですが、「ホームタマネギ」は、9月に植えつければ、早くて年内、遅くても3月には収穫できてしまいます。
実は、「ホームタマネギ」は、この時期に種を蒔くのではなく、農家で3月に種をまき5月中旬頃に収穫した直径2~3㎝ほどの小さなタマネギです。そこまで育ててくれているので、後は、再びこれを土に埋めて、太らせて、収穫するだけなんです。球根植物を育てるような感覚で育てられますから、野菜づくりをしたことがない人でも挑戦できますよ。
お店では、「ホームタマネギ」とか、「球根でつくるタマネギ」、「タマネギのセット球」というような名前で売られていますので、探してみてください。
購入したら、なるべく早めに植え付けます。野菜用のプランターを用意し、底に「鉢底石」を入れて、水はけを良くします。土は栄養たっぷりの「花ちゃん野菜の培養土」です。10㎝間隔に並べ、タマネギの頭、頂点の部分がほんの少し土から見えるくらい浅く植え付けます。植え付け後は水をたっぷり与えます。その後も、土の表面が乾いたら、たっぷり与えましょう。植え付けて1週間もすると、芽が出てきます。15㎝ほどになったら、野菜用の「有機化成肥料」を土の上にばらまいておきます。
12月に入れば、真ん丸に太ったタマネギが見えてきます。収穫は、ピンと立っている葉が、自然に倒れた頃です。天気の良い日に葉ごと収穫して、風通しの良い日陰に吊るして乾燥させます。とても手軽に育てられるので、お子さんと一緒に育ててもいいですね。
来週は、葉を楽しむ植物「カレックス」をご紹介します。お楽しみに。